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血湧き肉躍る、そのたくましさと美しさ

10年以上ぶりに見に行ったーー。

久しぶりに見たその勇壮な姿や迫力ある動きに圧倒され、終始、鳥肌ものだった。そして、担い手の威勢の良い掛け声と人びとの歓声に、心が浮き立ち弾んだことは言うまでもない。

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毎年、10月1日は富山県の旧新湊市(現・射水市)で行われる「新湊曳山まつり」の日だ。

13ある町がそれぞれの曳山を率いて、放生津八幡宮を発ち、街を練り歩き、宮へ戻る。それを丸一日かけて行う。曳山たちも昼に見せる「花山」の顔と、夜になると見せる煌々としたオレンジ色を纏う「提灯山」の、2つの顔(姿)を持つ。

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久しぶりに見られるとあって、自分が思っていた以上にテンションが上がっていることが分かった。だからこそ、できる限り追って写真に収めてみようと考えた。

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今年のパンフレットを入手すると、「見どころ」のポイントが昼と夜でそれぞれ描かれていたので、その場所全て見に行くことに。

そうしたわけで、一昼夜でたくさんの写真を撮った。いっぱい撮りすぎたので、13町の花山・提灯山の様子を載せていくことにする(順番は今年のもの。おそらく毎年順番は違うと思う)。

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①古新町(ふるしんまち)

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②紺屋町(こんやまち)

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③新町(しんまち)

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④南立町(みなみたてまち)

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⑤立町(たてまち)

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⑥三日曽根(みっかそね)

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⑦法土寺町(ほうどうじちょう)

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曳山が街を練り歩く様はもちろんなのだが、特に交差点でのコーナーの曲がり方に皆、気合いを入れていることが分かる。その点が醍醐味でもあるのだが。その一瞬に懸ける曳き手たちのたくましさ、美しさ、そしてギリギリを攻めることができているのかなどが垣間見えるその所作には、魅せるものがある。

そのために全員で力強い声を掛け合うことで、心・身体を奮い立たせ、鼓舞し合い、勇んで力を合わせて乗り込んでいく。突っ込んでいく。究極、自分たちがどれだけ最大限に楽しむことが、おもしろがることができているかが、大切なのであるということをひしひしと感じざるを得ない。そうして数十人の曳き手たちが全力で「山」を前に進めている。

それは見ている者にも伝播し、身体だけではなく精神をも震えさせる。身体が熱くなり、心が弾み、「ウオオォォー!」と叫びたくなる。熱いものを感じるのである。「イヤサー! イヤサー!」と、祭りの掛け声はいつ聞いても奮え立たせ、テンションを上がらせる。

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⑧荒屋町(あらやまち)

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⑨奈古町(なごまち)

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⑩中町(なかまち)

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⑪四十物町(あいものちょう)

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※四十物町の提灯山は撮ってなかった・・・。

⑫東町(ひがしまち)

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⑬長徳寺(ちょうとくじ)

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高さ数メートルで、重量もおそらくトン(t)を超えるだろう曳山が何台も動くので、観客側も細心の注意を払いながら見る必要があるだろうが、大迫力の曳山を間近で感じられる体験は楽しいはずだ。昼はカラフルな花笠に加え、町ごとにユニークな装飾が施され、夜は無数の提灯の光がうねりながら街を彩る。

そして、曳き手の掛け声と、その勇気と気迫、アクション、チームワークなど彼らの一挙手一投足に胸が熱くなることだろう。

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