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押上に住んで早3カ月が経っていた。

2019年10月から東京・押上に住み始めた。日本一高い建物「東京スカイツリー」のすぐ足下に位置する下町の感じあふれるエリアだ。


友人が、その押上でシェアハウス兼民泊(Airbnbなどで)を運営しており、そちらの部屋を一室借りて、拠点とすることにした。目的は、東京での就職活動のためだった。

部屋のオーナーである、その友人とはぼくが海外に出る前に住んでいたシェアハウスで出会った。その彼が独立して運営しているのが、今回お世話になった押上の部屋というわけだ。

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部屋のバルコニーから大迫力で見ることができるスカイツリー


ーーさて、押上と聞くと、何だろうか?

最初に頭に浮かぶのは、やはりスカイツリーかなと。ぼくは東京タワーよりスカイツリー派なのだが、一度も最上階まで登ったことがない。いつかてっぺんまで登って、東京一帯を見てみたいと思ってる(まだ行けていない・・・)。そして、隣接する商業施設「ソラマチ」が最高にすばらしい! と念を押したい。

2019年、日本中を沸かしたラグビーW杯の日本代表戦は、ソラマチの屋外エリアで、パブリックビューイングが行われていたが、オーナーと共に見にいった。実際、ラグビーW杯は日本が大躍進したこともあって、大盛り上がりも大盛り上がり! それほど熱を持っていなかったぼくも、「日本ースコットランド」「日本ー南アフリカ」の2試合を観戦し、その迫力ある展開に気づくと、大興奮していた。2戦共、ビール片手に大声で応援したのも良き思い出となった。

オーナーは、他にもいろいろな押上周辺の情報を教えてくれた。

そんな彼は、ゲストに楽しんでもらおうと手厚いサービスとホスピタリティをもって接することを心がけているそうだ。建築を学び、シェアハウスを運営する会社で勤務していたことや、カナダへのワーキングホリデー経験などから、ゲストにも海外からの旅行者が多いという(さらに泊まったゲストたちのリピート&友だちへの紹介で、いろいろな縁が広がっているという)。

生活の節々に英語が飛び交っている部屋で過ごすのもなかなか良い。

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オーナー本人の写真を探したけれど、後ろ姿しかなかった・・・


オーナーに教えてもらった、カフェから飲み屋までいろいろなスポットに訪れた。つらつらと語っていこうと思う(順不同)。

Miyata Beer押上から錦糸町方面へ向かっていく途中にある、自社で造っているクラフトビールを扱う立ち飲みオンリーのお店だ。ぼくが行った日はちょうど、オーナーのみやたさんがリンゴを搾ってビールを造っている最中だった。L字カウンターの10人も立って入ることができないのではないかと思うほどのスペースで、その日飲みたいと思うビールを注文する。最高だ。リンゴのビールを完成させた後に、けん玉を披露してくれたみやたさんはお茶目で、とても楽しい人だったな〜。

加賀屋、加賀廣:押上周辺は、おいしい「モツ煮」や「モツ焼き」関連のお店がたくさんあるのだという。加賀屋には久しぶりに会った友人と行き、加賀廣は一人で訪れた。両店共にモツ煮はもちろんおいしいのだが、加賀廣は串物が絶品だった。ただ、2軒目だったこと、2本からの注文ということで、頼みすぎておなかいっぱいになってしまったので注意が必要! 複数人で行くのが良いかもしれない。

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加賀廣の「レモンサワー」。ホッピー形式で出てきたレモンサワーは初めてだった


やきとり伝次、まるい:押上で有名だということで教えてもらったのが、「やきとり伝次」と「まるい」の2店だ。伝次はソラマチの西端側に位置し、元カフェだったという敷地にも席数を増やして営業している。まるいは、押上の南、業平公園の近くにある、いわゆる老舗のお店だ。予約なしのウォークインで入ることはほぼ不可能らしく、訪れた日もダメ元だったが電話してみると席を確保できた。相当ツイていたのだろう(笑)。モツ煮も良いが、串物・肉類はぜひ食べて欲しい。絶対にまた行きたくなるはず!

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やきとり伝次の「だしまき玉子」


みつよし:みつよしは全国津々浦々の缶ビールを取りそろえた飲み屋さんだ。缶ビールをチョイスすると、「グラスはどうする?」と数種類あるグラスを選ぶことができる。選んだビールに合うオススメのグラスでも良し、その日の気分でお好みのグラスを選択するのもアリだ。おつまみやちょっとした料理もあるので、いろいろな缶ビールを味わえるのではないだろうか。

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まだまだ横長に続いているので、選ぶところから楽しい!


塩パン屋 パン・メゾン:これまた「美味っ!」と教えてもらったのが、なんと「塩パン」のお店だという。本所吾妻橋駅から浅草側へ行くと、通りの角に軒を構え、緑の看板を見つけられるはずだ。そもそも「塩パンとは何ぞや!?」って感じだったが、店内には塩パンだけでなく、あずき・パンプキン・フレンチトーストなど塩パンをベースにしたバリエーション豊富なメニューが取りそろえられており、購買意欲をくすぐられる。もちろん、シンプルなプレーンの塩パンもほんのりと塩の風味が感じられ、極上においしいですよ!

スパイスカフェ(SPICE CAFE)こちらも強くオススメされたカレー屋さん。今(2020年1月現在)はランチ営業も限定的にされているようで、行くことができて良かった。ディナーはコースのみになっているようで、予約必須とのこと。乗せられている付け合わせだけで、ライスを食べ切ってしまうのではないかというほどのボリューム感(ライス大盛りにできたのは有難い!)。カレーは2種類を選択。そのままでも、付け合わせと一緒に食べても最高! 心地良すぎて、ひたすらスプーンを持つ手を動かしてた(笑)。満足度◎でした。

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この日、カレーは「あら挽きラム肉と花椒」(上)と、「海老の旨味たっぷり スリランカ風」(下)を注文


江戸味楽茶屋 そらまち亭:ソラマチの中にはほぼ毎日、落語を楽しむことができる飲食店がある。それは「江戸味楽茶屋 そらまち亭」! ソラマチの7Fに店舗を構える。オーナーが、フジテレビのドキュメンタリー『ザ・ノンフィクション』の林家たま平さんの回を“たまたま”観て、ぜひとも「たま平さんの生の落語が観てみたい!」と向かった先が、そらまち亭だった。元々、寄席で落語を聴いてみたかったそうだが、たま平さんの落語で“ゾッコン”に・・・。さらには、独演会にもお伺いさせていただいた。独演会では、たま平さんと元ラグビー選手・廣瀬俊朗さんのトークセッションの時間も設けられていた。テレビドラマ『ノーサイド・ゲーム』を知らなかったので、見てみたいなと思った(原作が池井戸潤さんだと聞いて、本も読まなければと思いました・・・)。

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独演会後、お客さんの大行列が。列に並んで待った甲斐がありました。たま平さん・廣瀬さんと一緒に記念写真を。オーナーが動きすぎてブレてる・・・(笑)


まだまだあるのですが、一旦ここまで。

他にも行った所で言えば、オシャレな店舗で、コーヒーがさまざまな種類があり楽しみ方もたくさんある「UNLIMITED COFFEE BAR」。押上から北に曳舟駅の方角に足を伸ばすと、「東向島喫茶店」がある。居心地良い店内では、コーヒーだけでなくデザートもいただくのがベターな気がする(閉店ギリギリに入って、コーヒーだけ頼んだ)。

北十間川沿いにあるゲストハウス「東京ヒュッテ」では、泊まらずコワーキングスペース的な使い方として行ってきた(ドリンク代+Wi-Fi代で何時間も滞在できる)。また、近所の銭湯と言えば「大黒湯」が筆頭だろう。1年前に一度行ったきりだ。今回は行けずじまいだったけれど、いずれまた・・・!


あれもこれも、飲食店から近くのおもしろスポット、イベント情報などいろいろと教えてくれたのは、他でもないオーナーの存在あってである。本当、押上辺りのこと何でも知ってるんじゃないのかと思ってしまうほどだ(笑)。


この間ふと『Pen Online』を見ていたら、「いま泊まるべき1軒」というホテル特集で、部屋からすぐ近くにあるデザイン監修に隈研吾さんが携わったという「ONE@Tokyo」が載っていた。他にも、記事中の浅草にある「nine hours Asakusa」があったが、こちらも散歩がてら見に行くことができると思う。

さて、押上周辺を出歩いてきたことをつらつらと述べてきたが、実際の部屋はどうだったかというと、個室が1つ割り当てられ、共用のリビング・キッチン・バス・トイレがあるという感じだろうか。個人的な感想を言えば、悠々自適な生活を送ることができたなと(笑)。短期間の宿泊(ミニマムで2泊3日〜)もOKだそうだ。

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ベランダからはスカイツリーがナイスアングルで眺めることができ(個人的にはベランダで洗濯物を干せることが◎)、雲ひとつない昼間も、日によってデザインやカラーが変わる夜のライトアップも存分に楽しめるはずだ。

夏にはベランダで涼むことができるという。隅田川の花火もそこそこ良い角度で見ることができるのでは?


必要ないかもだけれど、押上駅は「半蔵門線(田園都市線)」「浅草線(京成線)」「東武スカイツリーライン」と、割とどこへ行くにも困らないアクセス抜群度合いを誇っていると思う。さらに、浅草線は品川以降の京急線にもつながっている。なので、押上は東京2大空港の「成田」「羽田」へ電車一本でたどり着けるのだ!(すごい!)

錦糸町にも歩いていくことができるし、浅草も徒歩圏内と言えるだろう(浅草六区にあるバッティングセンターは、ストレス発散にオススメ!)。一度、上野駅から押上まで歩いて帰ってきたこともあるので、周辺をブラブラと適当に歩いてみるのも面白い発見が都度ある気がする(笑)。

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最後に、まだまだ挙げきれなかった点を勝手にオススメしていく。

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ミスドが近くにあることは最高にテンションが上がった! また、丼丸も久しぶりだったので、お店を見つけ海鮮丼を食べられた時はうれしかった。

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錦糸町・楽天地1階にあるフードコート「すみだフードホール」には、多ジャンルの飲食店が軒を連ねており、ぐるりと見回してみるだけでウキウキしてくる。「二代目 野口鮮魚店」で食べた海鮮丼(本日のオススメだったかな?)は最高だった!

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押上・業平に「UNCHAIN DINER」というハンバーガー屋さんがあり、アメリカ西海岸にあたかも来たかのような店内に心躍るだろう。何と言ってもドリンクを注文すると、1リットル出てくるところが“アメリカ”だなと。

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まだまだ面白いコト・モノがいっぱいあるであろう押上。

3カ月の生活だけでも最高に刺激的なシーンにいっぱい出合ってきた。また、ちょくちょく探検しにこようと思う。

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というわけで、そんな押上で泊まってみたいあなたは、こちらもチェック!!!


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