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保護者に向けてデジタル・シティズンシップ

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

怒涛の4月が終わり、やっと一息ついている先生方は多いのではないでしょうか。

この連休が終わると、多くの学校で保護者会や授業参観など、保護者を学校にお迎えする機会が増えてくるのではないかと思います。

勤務校がまさにそのパターンで、連休明けからは企画を考えて準備を始めようと考えています。

この保護者を迎えるタイミングで、個人的には「デジタル・シティズンシップ」についてのお話を、直接、お伝えしたいと思っているところです。

総務省からよい資料が

生徒向けのデジタル・シティズンシップの授業案としては、STEAMライブラリのレッスンプランが非常に便利です。

しかし、このレッスンプランは保護者や家庭に向けての発信については、情報量が多いわけではありませんでした。

そのような状況で、最近になって、総務省から「保護者向けデジタル・シティズンシップ教材」が作られたことが話題になっていました。

実際にリンク先からそれぞれのレッスンプランや動画教材を見ていただけるとわかると思いますが、かなり本格的にしっかりと解説がされています。

また、保護者とのワークショップを想定した授業案や授業ガイドも準備されているため、教員の勉強のための教材としてもかなり役に立つと思われます。

難しくないことから

デジタル・シティズンシップの授業について、この一年間でよく相談を受けたこととしては「何が正しいか分からない」ということです。

自分が「何が正しい」ということを断言して答えることはできないのですが、デジタル・シティズンシップ教育の授業について言えば、「対話を通じて自分で決める」という時間をしっかりと授業で保証することが大切だと思っています。

デジタル・シティズンシップだから「端末を使わないのは許されない」「ICTを最上の価値とする」というわけではないのです。こういう誤解の結果、デジタル・シティズンシップは「放置だ」という言われてしまうことも多いのですが、テクノロジーのよさを認めつつもリスクにどのように向き合えるように子どもたちと考えていくのかという視点を忘れてはいけません。

授業での実践が増え、安定して学校の中に取り込めそうな目処がついてきたところなので、次は保護者への伝え方かなぁと思うところです。

自分の勤務校でも保護者会などを通じて、実際にどのように保護者と協力していけるかを検討していければと考えています。

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