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長年のコンプレックスがいいねに変わった

私は子供の時からずっと「絵が上手くない」というコンプレックスがあった。そんな話をしてみたい。

絵の時間が苦手

小学校6年生の時“ホテイアオイ”を描きましょうという図工のお題があって、できるかぎり描いたら先生に「もっと上手によく見て描きましょう」みたいなことを言われて、描き直しを何度かさせられて、強烈なダメ出しをくらった。

中学生の時、テーマはなんだったか忘れたけど、地球の周りにいろんな国の子どもがいるみたいな絵を描いて、これまた先生に「ありきたりな構成」とか「もうちょっと上手く描きましょう」とか「個性がない」とかそんな感じのことを言われた。

高校のクロッキーで静止物を描く授業は苦痛だった。どこから描き始めていいかわからない、遠近感がおかしい、どうやって描いたらいいかわからない・・・

本当にそんなことを言われたのか、定かじゃないけど、いろんな負の記憶が重なっている。

私は絵が下手くそ。上手にかけない。

そうずっと思ってきた。

ジュエリーのデザイン画も苦手で、作りたいものをイメージできるけどそれを綺麗にデザイン画にすることができない。

頭の中で、“こういうのを作りたい”というのはいくらでも出てくるんだけど、それを“上手に”描くことができなかった。

・ジュエリーを作る=上手なデザイン画が描けなければいけない
・上手なデザイン画が描けないのにジュエリーデザイナーと名乗るのはちょっと憚られる
・絵を描く=本物そっくりな上手な絵を描かなければいけない
・下手くそな絵しか描けない私は、絵が描けない人だ

そんな風に深層心理で思っていた。

上手じゃないけど、可愛くて魅力的

そんな風にずっと思ってきた30うん年。
それがつい先日、6月6日。ガラガラ崩れた。

3歳の娘に「ママ、ぬりえ描いて!」とせがまれた。

今、保育園で流行っていて、先生が広告の裏紙に「りんご」とか「アイスクリーム」とか「バナナ」とかを描いてくれる。せがまれて大量に描くのでサラッと走り描きで描いてくださる。その先生を囲むように座って、キラキラした眼差しで見つめて、描いてもらった“イラスト”をぬりえしている。

その絵自体は、特に「上手」ではないけれど、子どもたちと先生の共作のイラストはとても魅力的で、オンリーワンで可愛い!

上手じゃないけど、可愛くて魅力的だ

そんな光景を保育園で頻繁に見ていたので、私もあれぐらいの画力はあるんじゃないか?と、敷居低く描いてみた。

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色鉛筆でサラッと花を描いてみた。そしたら娘は大喜び!!!どんどん色を塗って「ママじょうず!かわいいー!もっとかいてー!」と大ウケ!

人生で初めてに近いぐらい、私の絵が「じょうず」と言われた。嬉しくて嬉しくて描きまくった。youtubeで米津玄師の“pale blue”をかけながら、長女と次女を3人でノリノリで描きまくった。めちゃくちゃ楽しかった!

「イラスト描くの楽しいー!」

初めての感覚。どんどん描きたい!アイデアが止まらない!

「上手」じゃないけど「じょうず」でいい

そこから私の手は止まらなかった。長年押さえつけていた「上手じゃない。私は絵が下手くそ」レッテルがパラリと剥がれて描きまくった。

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ママかわいい!じょうずじょうず!!!

嬉しくて止まらなくなった。オセロの黒が白にひっくり返ったように、描きまくった。楽しい楽しい!そしてなんか可愛いのができてきた。上手じゃないけど、なんとも言えない私らしい“味”がある。夫もかわいい、かよっぽい!と褒めてくれた。嬉しい!どんどんオセロの黒が白になる。

フッと頭に「LINEスタンプにしようかな・・・」と浮かんできた。

ずっと興味があったけど、「どうせ私は絵が下手くそだから出来ない」と思っていたLINEスタンプ。上手に絵なんて描けないし、反対側の世界にあると思っていた「イラスト」という世界。ふとやってみたくなった。

誰の目も気にせずやってみたらどうなるだろう

話が少し前後するが、つい先日、6月4日。私はコーチングを受けた。そこで私はものすごく「人に良く見られたい」「上手な人、上手い人、できる人だと見られたい」という欲求があることに気付かされた。

絵に関してもまさにそうで、

ジュエリーを作るという人が絵が下手なんてバレたらいけない
絵が上手だと思われたい
下手くそな絵しか描けないことは知られなくない、恥ずかしい

そういう見栄というかカッコつけたい自分が、ずっと耳元でそう言っていたんだと思う。

それが60分のコーチングセッションで、グワっと何かが変わった。変わったなのか、取れたなのか…

できないものはできない、描けないものは描けない、これしかない、ない袖はふれない、ありのまま丸ごと出す、そのまんま、ど真ん中。

そんな気持ちがグーっと強くなって、新しくそうありたい自分に気付かされた。まさにパラダイムシフトだった。(こんなことがあるからコーチングってやめられないしパワフルだなーと思う)

そんな数日を経て、いろんな出来ないをヒューンと飛び越えて、まさにワープして、今こうなった。

LINEスタンプはじめました

あれだけ「上手な絵が描けないといけない」と思っていた私が、5日ぐらいでこんなスタンプを作っちゃったことに自分が一番驚いている。1週間前の私は全くそんなことを思っていなかった。

コーチングをしてくれたじゅんさんと、たくさん重ねていた鎧を脱がせてくれたりえちゃんと、サッキーと、たくさんのTwitterの仲間たちと、保育園の先生と長女の瑛理と夫と・・・いろんな人のパワーがかけ合わさって、こんなことになった。

みなさんに心から感謝したい。こんなスタンプを作ってしまい、イラストを描くことが私にとって楽しいことに変わった。デッサンや絵は相変わらず下手くそかもしれないけど、イラストを描くのはとても楽しい!

そんな感謝の気持ちから、気に入ってくださる方がいたら無料配布したくて色々調べたら、LINEスタンプは無料配布するには数千万のお金がかかるらしい・・・

ごめんなさい・・・そんなお金どこにもないです。

なので販売になるんだけど、精一杯と思って32種類作ってみました。

しかもコーチらしく、コーチが言いがちな言葉を集めてみました。もしよかったら見てみてください。宣伝がしたいわけじゃないんですが、あれ、なんかそんな匂いを放ち出してしまったけど、、

案外できないと思っていたことができたりするぞ

言いたかったことは、LINEスタンプの宣伝ではない。1スタンプ売れて私に入る売り上げは31円だ。これで稼ごうなんてサラサラ思っていない。

それよりも、ずーっとコンプレックスにあった「絵が下手くそである」は、「決めつけ」で案外ちょっとしたことでヒョイっと超えられる簡単なことなのかもしれないぞ、ということを体験したぞ!ということ。

もし皆さん、ずっと「できない」「できるわけがない」「失敗するに違いない」「どうせ私には無理」と思っていることがあるとするならば、たった5日でヒョイっと超えられることがあるかもしれないので、ちょろっと見方を変えて楽しくやってみるのもいいかも知れない。

“上手”にはならないけど、“じょうず〜!!!”になって楽しくなるかも知れない。

そんなコーチっぽい話に結びつけて、形になった喜びをnoteしてみた。

数字で見える応援が、日々の励みとなります。一瞬でも、あなたの人生に何かハッピーをお届けできたらこれほど嬉しいことはありません。