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子どもたちの作品をスクラップブックにまとめる母親が子育ての中で願っていること

12月30日大掃除。部屋を掃除していると家の中にたくさんの子どもたちの"作品"があることに気づく。これはもう我が家の特徴だと思う。6歳の娘は、2年前から近所の美大生が開いている「絵画教室」に通っていて、3歳の娘も先日から通い始めた。

とても自由な絵を描き、つくりたいと思ったものを「作品」として制作している。私はそれがとても嬉しい。

天使とうさぎちゃんだって
自販機を作りました


気がつくとすぐ新作作りに取りかかるので、片付かない。紙芝居といって複数枚の絵が生まれたり、立体物が誕生するので、とにかく部屋が片付かない。

まったくもう… ちっとも部屋が片付かないじゃない!片付けてよね…

ついブツブツ言ってしまうのだけど、娘たちが「私は絵がじょうずで何でも作れる」と思っている今の感覚をとても大切にしたいと思っている。

部屋の片付けも苦手だし、料理も日々適当になっていく母親として、特に「育児のルール」なんてものはないのだけど、あえて言葉にすると、

・つくりたいものを自分で作って、表現していい
・自分が作ったもので他の人を幸せにすることができる
・作ったものは作品であり、とても尊い

この感覚をずっと持っていてほしいと思っている。

子どもの作品を収納するためにスクラップブックが活躍している

そうしていると、ついどんどん絵が生まれて片付かない。そこで生み出したのが、スクラップブックにどんどん貼る作戦だ。

1年半前から絵や立体物は、スクラップブックにどんどん貼って「作品」として極力たくさん保管していて、気がつくと6冊目に突入していた。

最初は長女と次女を分けていたのだけど、合作が増えたり、分けるのが面倒になり混合へ
とにかくペタペタセロハンテープで貼るのがポイント
振り返ってみると1年前の絵はもう今は描けない

母親となった私にあった「絵が下手だから描いてはいけない」という思い込み

ここまで娘たちに絵を描かせることに意識があるのは、私の長年のコンプレックスが背景にある。

小学生の頃、公園の風景が上手に描けず(立体感や遠近法を正しく使って写実的な絵が描けず)先生に「もっと上手に観て描きなさい」と言われた記憶。

中学生のとき、「ホテイアオイ」という植物を描いたら、美術の先生の苦い顔と、地球の上にたくさんのお友達が手を繋いでいる絵を描いたら「もっとあなたらしい絵を描きなさい」と言われた記憶。

ずっと残っていて、絵の絵はイマイチであり訂正すべきものだ!と無意識にすりこまれ絵が描けなくなった。ずっとそれが引っかかってしまい「苦手意識」がずっと抜けなかった。

娘には絵が好きであってほしい

こんな体験から、つい強く思ってしまうことが、

・あなたの絵は最高に素敵
・世界に一つ素晴らしい
・あなたの価値は、誰に決めらるものではない
・自由に好きに身体中で表現していいんだよ

こんなことを伝えたいという気持ちが人一倍強い。

その甲斐あってか、娘たちは絵が好きで、新作が生み出されるたびに私はとても嬉しい。子どもの頃の私が喜ぶように嬉しい。

3歳の新作は、クリスマスのプレゼントを入れる靴下らしい
オリジナルゲームのチェック表らしい
6歳が作ったバッタ。虫好きは夫の影響
3歳が保育園で描いて誇らしげに持って帰ってきた
これは大作でぬいぐるみの家
ぼろぼろになったけど、絵画教室で作ったガチャガチャ
コイン回収箱に苦戦中

大きくなっても私は自分を表現していいと思ってほしい

長女は来年小学生になる。勉強も始まる。
成長に伴い、他者と比べるようになる機会が今より圧倒的に増えるだろう。

この子の方がわたしより上手、あの子の方が上手い
私なんて大したことない
周りに比べると全然ダメだ

そんな声がたくさん聞こえてくるようになると思う。

そういうときに、このスクラップブックを見せて、
「あなたはとても素晴らしく、ママはこの絵を見て何度もしあわせな気持ちになったよ!この画集は宝物なんだよ」と言いたい。

Eテレのぽーぽ。NHKの番組に投稿しようかと浮かれるほど私が気にいっている

私の反応で彼女たちが何を感じるかはわからないけど、少なくともパパとママは、一番のあなたたちが生み出すもののファンであり、応援している人がいるということを伝えたい。

彼女たちの創造性を思い切り応援し、その環境を整えたい。
これが、大した教育信念はないけれど、母親として大切にしていることだ。

さて。引き続き、部屋の片付けを進めようと思う。ついつい立ち止まって鑑賞しているから全然進まない…

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