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先週は【コラム｜ルフィ役 レジェンド 田中真弓さんに想うこと】をお話しました。

先週の記事は コチラ ↓ ↓ から✨

今週は演技をする上でとても大切な
「五感」と「五感貯金」についてお話ししてみたいと思います😀

皆さん「五感」ってご存知ですか？

五感とは
🔶視覚
🔶聴覚
🔶触覚
🔶嗅覚
🔶味覚

これらのことをいいます。ご存知ですよね。

人間はこの五感を使って様々な情報を得ています😀
では１つ１つ特徴を見ていきましょう✨

🟢視覚（目）

目に映る風景や物体の色、形、動きを感じることができます。

青空の澄み渡ったきれいな空。
夕焼けのオレンジ色の空。
目に浮かびますか？

花々の鮮やかな色、光のまぶしさ。
色や眩しさを感じられましたでしょうか？

怖そうな色、幸せそうな色など、目からの情報が視覚を通じて私たちに様々な形となって届きます。
この目からの情報や得たものを視覚としてストックしておきます。

🟢聴覚（耳）

遠くで聞こえる鳥の声。
近くで聞こえる寝息など
声のボリュームは想像できましたでしょうか😀

雨の音、紙をめくる音、友人の声、音楽のメロディーなど。
どうですか？
何となく聞こえてきましたでしょうか？

耳からの情報は、私たちの感覚をとても豊かにしますよね。
この耳からの情報や得たものを聴覚としてストックしておきます。

🟢触覚（皮膚）

大好きな人に撫でられた感触。
大嫌いな人に触られた感触。

どっちの方が気持ちよかったですか？
おなじ感触でも、感じかたは全く違いましたよね😂

皮膚を通じて感じることができる触覚は、温度、質感、圧力などを敏感に知覚します。

風に当たる感覚でも、柔らかい風と暴風では全く触感が変わります。
冷たい氷の触り心地、ふわふわした布の感触など、触れることで得られる情報がたくさんあります。

あとはその触れた時の情報を覚えていて、記憶として残っている場合も触覚にもあるかと思うのですが、声優で演じる時に「龍を触れる」ことはできないので、あくまでも「こんな感じかな？」と推測して「役が体験する触覚」に近づけていくのです✨

この皮膚からの情報や得たものを、触覚としてストックしておきます。

🟢嗅覚（鼻）

鼻で感じる嗅覚は、香りや匂いを知覚します。

花の香り、焼きたてのパンの香り。
どうでしょうか🥰
全く違う香りを感じますよね？

雨の後の土の香り、汗臭い嫌な臭いなど、匂いは様々な記憶につながることが多いですよね。

この鼻からの情報や得たものを、嗅覚としてストックしておきます。

🟢味覚（舌）

舌で味わう味覚は、食べ物や飲み物の味を感じとります。

甘い、辛い、酸っぱい、苦いなど、舌から伝わる情報が私たちの感覚を呼び起こしたり、刺激します。

「この味は！」と思い出すのは、舌が覚えているからだ。とよく言いますが、まさに「味」というものを思い出させてくれますね。

この様々な味、鼻からの情報や得たものを、味覚としてストックしておきます。

🟢五感を使うとは？

演技や朗読をしていると、よく「五感を使いなさい」と言われることがあります。

お芝居の場合は台本に合わせて役を演じるわけですが、その台本の中に書かれている世界観、自分が演じる役が体験していることなどを、役者本人が【本当のことのように感じて演技をしていく】ことが必要になります。

例えば「龍と戦う役」になったとします。
実際に龍を触ったこともないし、見たこともない、匂いもわかりませんよね😂

そういった時にどうするか？
というと、常日頃から感じ取っている五感の中で【どの感覚が一番その状況に似つかわしいか】を選んで増幅させていくのです。

その増幅したイメージを感じながら、蛇に触ったことがあればあの鱗をもっと大きくして荒々しくした感じ？

とか、その蛇が大きくなって自分がその大蛇にまたがったら、ひょっとしたら龍に乗っているような雰囲気かもしれない！

とか、自分の中で様々な五感を広げていって【役が体験しているだろう五感を感じ取る練習】をしていくのです。

ここ、とっても大事なポイントです ↑ ↑

空を 体１つで飛んだことがないとしても、車に乗って窓を開けた時に、すごい風が入ってくる、あの感じを飛んでる時としてイメージしてみたり

自分の体が倒れそうなくらいの暴風の時に、「この暴風の中を飛んだらどうなるか？」とイメージしてみたり、さまざまな五感を働かせることを日常から癖にしておきます😀

死んでしまう役でも、本当に死んだことはないので演じる時は大変かと思いますが、つらい病気をした時にどんな感じだったのか。怪我をしたときにどんな痛みだったのか。

それらをイメージしながら、もっともっと大きく五感を膨らましていくと、刺されたときにどんなに痛いかが表現できたり、見ている人が「え～そんなの違くない？」と、違和感を感じるような演技にはならないかと思います。

レジェンドの声優さんたちは、その【五感の増幅】がとっても上手い方が多いと思います。

リアルに五感を感じられていない演技は
「なんかこの人、下手？」
と思うかも知れません😅

逆に、それが上手な声優さんが演じると、まるで目の前でリアルに起こっているような感覚に陥り、物語の中に吸い込まれてしまった✨
という経験もあるかと思います。
その声優さんは上位互換ができる、五感の持ち主かも知れません。

声優は声で演じますが、体をあまり動かせず、飛び回って表現できない分、五感をフルに使って、リアルな演技をしなくてはならないので、本当に大変な職業だと思います。

顔を出さないから楽。
体を出さないから気を使わなくていいのが楽そう。
と思われることも多いのですが、真逆で【声のみで全てを表現しなくてはいけないから大変】なのです😂
ここは声を大にして言いたいところです（笑）

🔴おわりに

「五感を使う」
と一言でいっても、かなり大変な作業だということはお分かりいただけたでしょうか？

【常に様々な五感を貯金しておく】
これがとっても大切になります。

声優を長くやりたいなら、ありとあらゆる経験をリアルに感じ取って、どんどん【五感貯金】をしていってみて下さい😀

五感貯金がたくさんある役者は、色んな役を演じられたり、急にチャンスが回ってきたときにも慌てること無く実力以上のものを発揮できるかと思います💕

最後までお読みいただきありがとうございます🥰

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