マガジンのカバー画像

シグニチュアトーン

7
自分が本当に鳴らしたい音がまだ見つかっていないギタリストに聴いてほしいギターサウンド
運営しているクリエイター

記事一覧

シグニチュアトーン⑦ Andy Summers

自分が本当に鳴らしたい音がまだ見つかっていないギタリストに聴いてほしいギターサウンドを紹介する「シグニチュアトーン(signature tone)」、今回はアンディ・サマーズを採り上げたい。 ☆ CIRCA ZERO(サーカ・ゼロ)なる新バンドが2014年にリリースした”Levitation”を聴いた、もしくは上のオフィシャルのプロモーションヴィデオを観たという方で、かつ、ギターを弾いているのがアンディ・サマーズであることにすぐに気づいた方は、はたしてどれぐらいいらっしゃ

シグニチュアトーン⑥ Don Felder

自分が本当に鳴らしたい音がまだ見つかっていないギタリストに聴いてほしいギターサウンドを紹介する「シグニチュアトーン(signature tone)」、今回はドン・フェルダーを採り上げたい。  しばらく前に上の動画を見つけたときはしばし言葉を失ってしまった。ドン・フェルダーのギタートーンの圧倒的な説得力にである。  考えてみればドン・フェルダーの名をきいて顔がすぐに思い浮かぶ人も減っていることだろう。70年代中~末期にこの日本でもギターヒーローのひとりに数えられた彼も、イー

シグニチュアトーン⑤ Trevor Rabin

 自分が本当に鳴らしたい音がまだ見つかっていないギタリストに聴いてほしいギターサウンドを紹介する「シグニチュアトーン(signature tone)」、今回はアレックス・ライフソン(Alex Lifeson)に続く総力特集第2段としてトレヴァー・ラビンをご紹介したい。  といってもリアルタイムで彼の、とりわけイエス(YES)在籍時をご存じの方からすれば、ラビンのシグニチュアトーンって…と困惑されるかもしれない。ギターだけでなくリードヴォーカル、作曲やアレンジ、プロデュースま

シグニチュアトーン④ Alex Lifeson

 自分が本当に鳴らしたい音がまだ見つかっていないギタリストに聴いてほしいギターサウンドを紹介する「シグニチュアトーン(signature tone)」、過去記事では2~3名のギタリストを紹介したが、今回はアレックス・ライフソン(Alex Lifeson)総力特集をお送りしよう。  出生名Alexandar Zivojinovich、1953年にカナダのブリティッシュコロンビア州に生まれた彼は1968年にラッシュ(RUSH)を結成、2020年のニール・ピアート(ドラムス)の

シグニチュアトーン③

 自分が本当に鳴らしたい音がまだ見つかっていないギタリストに聴いてほしいギターサウンドを紹介する「シグニチュアトーン(signature tone)」、第3回は2名のギタリストを紹介したい。 ☆  まずはロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)。  ギターに詳しい方ならこの画像で彼が手にするのが1961年製ストラトキャスターであること、2004年にフェンダーカスタムショップからシグニチュアモデル‐というより、この使い込まれた状態を再現したレプリカがリリースされ

シグニチュアトーン②

 自分が本当に鳴らしたい音がまだ見つかっていないギタリストに聴いてほしいギターサウンドを紹介する「シグニチュアトーン(signature tone)」、第2回は2名のギタリストを紹介したい。 ☆  まずはポール・コゾフ(Paul Kozoff)。  フリー(FREE)での活動期間はわずか5年ほど、1976年に25歳の若さで世を去っていることもあり今となっては若い世代がその名を、ギターサウンドを耳にする機会はかなり減っているものと思う。  その活動期間の短さもあって、彼

シグニチュアトーン

 まずこの曲の、ギターではなくトランペットを聴いてほしい。 TOTOのアルバム“FAHRENHEIT”のクロージングナンバーで堂々のリードをとるのはマイルズ・デイヴィス、言わずと知れた『帝王』である。  後にマイルズが明かしたところでは、この話を持ち込んだのはハービー・ハンコックだったという。  この時期のマイルズはレコード会社のコロムビアとの関係がこじれており、その腹いせの意図もあったのだろう、1万ドルというギャラを吹っかけたそうだ。この話を聞き出した相手に「一曲にしち