深夜二時、カレーを食べる

この間、初めて夜中までカラオケをした。
歌って踊ってたらいつのまにか時間が過ぎていた。最後の方は懐メロなんか流しちゃって。
時計を見ればもう2時。されど二時。

中高の時、国語の先生が、横書きの時は漢数字使っちゃダメって言ってたな。私は真面目だからちゃんと守ってた。
でも今日は違うの。「二時」って書きたい気分。

眠い目を擦りながら改札まで歩く。終電はもうないってわかってたけど、人のいない時間に来てみたかった。
朝はあんなに混んでたのに、夜は人っこひとりいなくなっちゃった。みんな行く場所があるんだな。

夜風が生ぬるい。
汗に湿った体は、なぜか無性に甘ったるいカレーを欲している。甘口のルーを入れて、ぐつぐつ煮込んで欲しい。
スパイスには蜂蜜を添えて。
食べたら口の中にブワッと広がるの。

二時だからか、虚な時間。お化けが出る時間。
甘さに溺れたい時間。





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眠れない夜に

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