見出し画像

社長の朝活106 なぜ日本はお金を刷らないのか?

おはようございます。

日本は財政赤字とか借金大国だからお金を刷れ刷れと言われています。

お金を刷るのは日銀です。

日銀がガンガンお金を刷れば経済はきっと回るでしょう。

たしかに経済は回ると思う。

ただこれはあくまでもお金が世に出回ったら、の話ですね。


まず日銀が沢山お金を刷ったとして、そのお金は各銀行へ回るわけです。

銀行はそのお金を使わなきゃならないですよね?
ではどうやって使います?

そう、銀行は利息で回ってる会社なので企業に貸さなければ何の意味もありません。

株をやってる方ならお分かりの通り、上場企業の多くは借り入れする必要もないほど潤ってます。

自己資本比率やキャッシュフローを見れば明らか。そりゃそうですよね、財務が悪い会社に投資する投資家も少ないでしょうから、財務管理は物凄く慎重にやってるはずです。

それなのにわざわざお金を借りても結局使い道がないわけです。

つまり銀行は日銀から沢山お金を買っても借り手が居なければ単なる損失しか生まないのです。

じゃあ企業にバンバン貸せるように規制緩和しろ、となると今度はポッと出の与信がない会社は返せる見込みがありませんのでまた銀行は貸倒れ、取りっぱぐれとなり結局貸倒れ損失を計上するハメになるのでやはり慎重です。

日銀が沢山お金を刷っても円の価値が下がるというのは全くのデタラメでもあり、沢山刷れば良いのは多分分かってます。

けど回らなければ意味がないから刷らないのです。
刷れば刷るだけ日銀が大量にお金の在庫が増えるだけです。

なので企業が借り入れしないと仕事が出来ないような仕組みを作れば良いのです。

例えば設備投資をさせたり新築を建てさせたり。

でもそれも返すための利益を生む仕組みが必要であり、やはり堂々巡りとなってしまいます…。

とっても難しいですね。


せっかくお金が沢山あるのに使い道がないってのも皮肉なものです。

帝國データバンクでは全国の企業の財務諸表を管理している機関です。

そこの指標を見て銀行も貸すか貸さないか一つの判断材料としていますが、個人経営の事業が一番お金が欲しいのは明白、しかし帝國データバンクは個人事業の財務諸表を管理していないので判断材料がないのです。

むしろ個人事業は貸借対照表や損益計算書が事実上作れないので判断する材料すらないのです。

なので法人化を1円から作れるように政府は改革したのですが、まぁそれが結果的にお金を借りる企業が増えたかどうかは定かではない…。

結局借りたい人の多くは単純に運転資金でお金に困ってるわけであり、新たな投資目的で新規借り入れする余裕ある企業は稀なわけです。

困ってる人の多くは返せない状況になってしまってるのです…。

もう小学校から法人設立やビジネスなどの教科があれば良いですよね。
お金を生むビジネスが沢山生まれそうです(笑)


さてお金を回すのに一番良いやり方はなんでしょうかね?

それが分かればきっと経済は回ると思います。

1200兆円の借金を持つ日本ですが、お金を刷ればあっという間に返せるんじゃないでしょうか。

あ、お金を刷って出回れば、か(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?