思いやりある優しい世界の実現を阻む悪循環
発達心理学を知れば知る程、生育環境と養育者から成長過程で与えられる脳のプログラミングによって人の思考回路が決まるんだなと思う。
そして、全ての人を優しい愛のある環境で産み育てることができれば、世の中はとても良くなるだろうとも思う。
だけど現実問題として、産み育てる人たちの側に思いやりのある優しい愛が充足してない人が多過ぎて、とても実現できそうにない。
聖書で言われている“原罪”がそのことにぴったり当てはまる気がする。
人間なんてどう頑張っても98.6%はチンパンジーと一緒の遺伝子だという事実。
生まれたばかりの赤ちゃんやまだ幼い子供を社会的に正しい人間と同じだと思って子育てすると、どうしても無理が生じる。
そして、弱い者に優しくなれない人や強引な人、暴力的な人になったりする。
動物園で餌をもらい、子供を産み育てる必要のなかったチンパンジーが野生の環境に放り出されて、自分で餌を取って子供を産み育てなければならなくなったら、そりゃ愛だ優しさだ思いやりだなんて言ってられない。そんな状況が思い浮かぶ。
優しい愛ある世界にするためには思いやりのある子育てをできる人が必要。でもその人数を確保できない。そうして悪循環は続いていく。
もっと宇宙的な巡り合わせの話になると、多分、動物をむやみやたらに殺して食べるということも、優しい愛ある世界の足を引っ張る要因となるんだろうな。
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これを書いた後、優しくない愛もあるのかと気付きました。思いやりを持って谷底に突き落とすような愛もこの世には存在していることでしょう。そんな世界の人たちは麻薬中毒とか殺人とかを生み出さない世の中にできないと思いますけど。
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