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踊りの作品が日常にある町に

わたしの住んでいる地域は三大楽器メーカーがあるので音楽は盛んです。コンサートやライブ、ワークショップにコンクール…毎日のように音楽を聴く機会があり、プロ、アマ共に演奏する人たちが溢れています。

で、わたしはダンサーです。踊るのも好きだし見るのも好きです。出来れば動きを間近でしみじみ見たいんです。

作りたい舞台の原点

学生の頃、わたしは東京でアキコ・カンダに師事していました。彼女が今は無き渋谷のジャンジャンで踊るのを見たのが痛烈な記憶として残っています。そこにダンス文化の理想がありました。

公園通りの教会の地下への階段を降りていくシチュエーション。薄暗い狭い変形空間に予期せぬところから現れては消えるダンサー。触れるほどの近さで見る肉体は不思議な空間とマッチして都会の空気が流れていました。

浜松にダンス文化を!

大舞台で先生と生徒の発表会を観たいわけではなく〇〇さんの創造する空間とムーブメントを観たいのです。残念ながらここ浜松では未だに出会えていません。

小さな空間のあちこちでダンサーが作品を発表するようなそんな都市になってほしい。というかわたしが観たい!^ ^

だから、先陣切って舞台をつくり始めました。

好きですから、踊る場をつくる意味もあります。独立するまでは毎月のように舞台に立たせていただいていました。やはり舞台で表現してこそ鍛錬の意味もあります。

何より踊らずにはいられない。思いの丈を伝えるには踊らずにはいられない自分がいます。

初心者が5回の自主企画

技量が未熟で〜とかそんなこと言ってたら一生が終わるので知ったこっちゃない!と言うわけで、師のつくった舞台にただ載っていただけのダンサーがこの3年、ただ踊る場を作りたい一心で5回自主企画公演を行ってきました。

自分がやっていたことが、企画、演出、構成、広報、事務、という名前が付いていることなんて全然知らないままに全部やっていたのでした。

知らないというのは恐ろしいことです。そして強いことです。

2回目まではパソコンも始めて触ったぐらいで安くあげようと間違った方向に進んでしまい、チケットを300枚近く自作してハサミで切り続け、二度とやらないことを誓いました(^_^;)

プログラムも絵をスキャンして1枚1枚プリントアウトする愚行でインクを切らし、公演前1週間をインクを買いに走り回りコピー機に張り付くというコントみたいなことをして懲りましたf^_^;

5回目はついこの前の3月ですが、とうとうキャパ400の天竜壬生ホールに一目惚れして何の目算もないままに実行まで突き進むという蛮行をしでかしました。

2週間前までは70しかチケットがはけてなくてこうなったら買ってくれたひとに真心込めて踊ろう!と覚悟したら共演者や地元の方々の協力によって250人の集う会にしてもらったのでした。

舞台の作り方って結局何?

というわけで話が変な方向に流れていますが、舞台の作り方は作ろうと思えばできる!に尽きます。カッコつけようとか、立派にやろうとか、成功しようと思うから動けなくなるんです。お弟子さんがいて、ノルマを持たせて、サクラも準備してなんて考えないことです。

とにかくわたしは自分も踊りたいけど、発表会じゃない個人作品としての踊りが観たいんです。浜松では見かけません。わたしが知らないだけなら誰か教えてください。その人の哲学が透けるような踊りが観たいんです。

…思いの丈ばかり叫んでしまい、話が完全にあさっての方向に流れていますが、次回はちゃんと具体的な話をしていきます^^

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