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青から降りてくる言葉

先日会社の同僚から
言葉のストックをどう増やせば良いか、
語彙不足を痛感し
文章作成に自信が持てない、
という相談を受けました。
「降りて来ないんですよ、名文句が」と。 

こういう相談はよくあるのですが
僕は口癖のように言ってしまいます。

「自分の引き出し、情報タンクに
ないものは湧き出てくることは
ないよね。」と。

だから、沢山の本を読み、
時に名文と思える文を書き写し、 
空で言える位に暗証することも肝要だと。 

最近、こうした発言は
控えたほうが良いと思っています。
というのも、話題のChatGPT、
AIはデータの中から最適な言葉と文脈を
手繰り寄せてくるのだから、
オフィスの書き手、君たちは不要になる、
という意味にとられかねないからです。

当然に事務的な、形式的な書面なら
機械にお任せして良いし、
業務の効率化、ワークライフバランスに
適うので良いのですが、一方で、
心や思いを込めて記す必要がある場合、
あるいは自分なりの調子で書きたい時は、
自分の頭脳に頼るべきだと思います。
 
そのために、自分の頭脳に
沢山の語彙を記憶しておくことは
大切ですが、もっと重要なのは、
僕は語感だと思っています。

例えば、お客さま向けに、
「住所変更等された場合は
当社にご報告下さい」と表すれば、
「報告」という語感が気になります。
(上から目線。「お申し出」等にすべき)

当然に僕も文章修行中ですが、
このへなちょこ頭脳だからこそ
ストックを貯めることは怠りません。
その上で、記憶のセンサーが
機動しなければ、最適な一文字は    立ち上がって来ません。

会社の同僚には言ってませんが、
僕は天空から、そのセンサーボタンの
スイッチオンがなされるのでは、 
と思ったりするのです。変ですかね。

要は、「言葉やアイデアが降りてくる」
のではなく、自分がそれなりに努力して
貯めたストックを、宇宙の原理原則により
頭脳のマシンが起動させてくれると。

なかんずく、誰かのために
何か善行をしようとしている人に、 
天の配剤があるのでは。
その結果、言葉やアイデアが浮かぶ。
音楽等のクリエイティブの世界も然り。

今日の横浜の青空は、雲の形も様々。
仰ぎ見て、この広大な青に手を伸ばし、
「そんな人になるべし」と、
背筋を伸ばしました。今日も感謝ですね。

今日もお付き合い、ありがとうございました!!!

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