『制服効果』ファッションのポテンシャル
『制服効果』という言葉がある。
人はその服装によって、感情や行動がその服装に寄り添ったものになりやすいというものだ。
例えば、スーツを着ると気持ちがシャキッとする。
警察官や消防士、キャビンアテンドなど制服のある職業の人はそれ相応の振る舞いをしているものだ。
後は、コスプレなんかもそのキャラクターに成りきることができる。
わたしの場合、ジムで筋トレすることが習慣になっているので、トレーニングウエアを着るとテンションが上がる。
このように誰しも『制服効果』を一度は実感したことがあるのではないでしょうか。
服装を変えることで人生が変わる?!
マザーテレサであるとかないとか言われているこの名言。(名言であることは間違いない)
この考え方に『制服効果』を加えてみる。
服装を変えることで、思考が変わり、運命が変わるかもしれない。
否、思考が変わり、言葉が変わり、行動として服装が変わるのか。
どちらにしろ、服装を変えることで、自分の理想に近づいたり、人生が変わることもあるのではないか。
また、環境に配慮したブランドの服や思想的に信念のあるブランドの服を着ることで、より豊かな気持ちで生活できるのではないか。
では、自身の服装を理想とする人物に近づけることで、同じようになれるのか?
有名なところで、スティーブ・ジョブズは毎日の服装を決める時間を仕事に使いたいという理由で、黒のタートルネックTシャツとジーンズを自身の制服とした。
ただ、同じような服装をしたからといってジョブズのようになれる訳ではない。
「同じように日常着を制服化することで、より仕事に時間をつくり、たくさん仕事をする」という思考や行動まで同じようにできたら、少し近づけるのではないか。
また、何故、ジョブズがイッセイミヤケの黒のタートルネックを自身の制服に採用したのか(三宅デザインのSONYの社員のジャケットに魅力されたから)というところまで理解し、信念を持って自身の制服を選ぶことまでできれば、より近づけるかもしれない。
ただ、これは、ジョブズに憧れ、そのように成りたい、と思った場合の話しである。
大事なのは、憧れ、自分もこうなりたいという人物がいる場合、対象人物の思考まで理解しなければいけない。
結局、服装で人生を変えるのであれば、その過程で思考も変化していくということかもしれない。
わたし自身の現状をよく考えると、いつの間にか、自分の置かれた環境に服装を合わせるようになっていた。
時代や重ねた歳もあるが、昔みたいに背伸びして憧れのブランドの服を買ったりしなくなった。
まぁ、これでいいか。といった具合に。
つまり、現状維持、若しくは衰退していく姿勢。
現状維持もいいが、やはり現状よりも豊かになりたいと思ってしまうのが、人の欲というものでしょう。
豊かになりたい。
そう思うのであれば、ファッションのポテンシャルをより利用するのも一つの方法かもしれない。
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