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23年前の手紙の中に、自分が愛されている理由をみた。

先日実家に帰った際、昔人から貰った手紙を漁りながら、とある23年前の手紙を発見しました。

私は6歳まで児童養護施設で育ち、7歳の誕生日に今の家族(里親)に引き取られました。
そして施設を出て行く時、当時一緒に施設で暮らしたたくさんの友達や保母さんから手紙を貰いました。

そんなみんなから貰った手紙を久しぶりに読み返して、施設での生活を思い出しました。
施設では、当時の私と同じ4歳ぐらいの子から18歳の子までがいて、保母さんに見守られながら学校のクラスメイトのような、姉妹のような、家族のような関係でみんなで暮らしていました。

今でも施設で出会ったたくさんの人を覚えていますが、その中でも1番お世話になって、私に生まれて初めて自分が愛されているという自覚をさせてくれた人がいます。

それが保母さんの今井さんという人でした。
今井さんに出会うまで、誰かに本気で我儘を言えたり、本気で当って泣いたり叫んだり、笑い合える人がいなかった当時の自分にとっては、いなくてはならない本当に大切で偉大な人間でした。

喧嘩をできる相手が今井さんしかいなかったので、当時4歳の頃の私はいつも今井さんに八つ当たりをしたり、ひどいことを大声で叫んだり、時には取っ組み合いの喧嘩までしていました。
29歳になった今、当時を振り返ると本当に生意気で大変な子供だったなと思います。

そんな私でも本気で大切にしてくれて、心から可愛がってくれて、優しい愛を与え続けてくれていたこと、当時の幼かった私でもちゃんと自覚できるくらい、今井さんが私に向けてくれる笑顔は本当に可愛くて暖かくて、太陽みたいでした。

そんな今井さんから施設を出る時にもらった手紙をすごく久しぶりに開けてみると、そこには

あやちゃんつぎのおうちでも、いつまでもいつまでもかわいがってもらってね。
あやちゃんのしあわせをいまいさんはずっとねがっています。

と書かれていました。

私は今29歳になりますが、自他ともに認めるくらい周りの人たちから可愛がってもらっていると思います。
そして毎日ラッキーなことに、とても幸せに暮らしています。

今の自分がそんな環境でいられていること、今井さんからの手紙の中にその理由を見た気がしました。
自分が今とても幸せで、いつどこに行っても、誰にでも可愛がってもらえるのは、どこかに自分の幸せを本気で願ってくれている誰かがいてくれているからなんだなと気づきました。

施設を出てから一度も今井さんに会ったことがなければ、これから先も、もう2度と会うことはないかもしれないけど、小さかった私の心を守ってくれて、育ててくれて、幸せを願ってくれた今井さんのためにも、これからも健康でいつまでもハッピーでい続けたいし、ちゃんと人から可愛がってもらえるような人でい続けようと思いました。

そしてハッピーな時こそ、そんな風に自分のことをいつまでも支えてくれる人たちに感謝したいと思います。

きっとみんなにも、みんなの幸せを本気で願ってくれている誰かがいるのだと思います。
それは身近な所にいるかもしれないし、もう会えない人かもしれないです。
そんな人たちのためにも、みんながずっとハッピーでいて欲しいです。

ハッピーな時こそ、いっぱい感謝して、これからも私たちはずっとハッピーでいましょうね❤︎

ここまで読んでくれて、ありがとうございました。

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