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『読書日記』

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読書に関して考えたことや、作家さんや本のことなどを書いています。
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#海外ミステリー

自分らしい読書の記事について(投稿500記事の節目に…)

be one's self   自分の投稿も500記事を数えました。  "note" を書く中で、500記事はひ…

Small World
2年前
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スペインのミステリー(ハビエル・セルカスの「テラ・アルタの憎悪」)

 自分のささやか読書趣向のひとつに、「読書を通じていろんな国を訪れる」というものがありま…

Small World
3週間前
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今年読んだ「新作ミステリー」(読書回顧2023)

いつもながら、一年が経つのは早いです。  大好きなミステリー小説の年間ブックランキン…

Small World
5か月前
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Qの9

 「Qの9」というふざけたタイトルですみません..  何のことはありません。  "特捜部Q" と…

Small World
8か月前
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B級映画のような面白さ、ピーター・スワンソン のサスペンス小説

 Peter Swanson's psychological suspense novels.  最近、すっごく好みってわけじゃないん…

Small World
2年前
108

今年読んだ新作海外ミステリー(読書回顧2021)

 さて、今年の読書の振り返りです。  前回は、国内作家さんたちの新作ミステリーについて振…

Small World
2年前
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作中作の迷宮(ホロヴィッツの職人芸)

Story within a story  今年、刊行されたアンソニー・ホロヴィッツの新作も面白かったな~  ここ数年、ホロヴィッツの新作ミステリーを読むのが、毎年の楽しみだったりするんです。  2018年は『カササギ殺人事件』  2019年は『メインテーマは殺人』  2020年は『その裁きは死』  と、どの作品も話題になって、年末のミステリーランキングを独占してたりするんで、毎回、期待値が上がるものの、やっぱ面白いのです。  まあ、他の作家さんの作品と比べて突出

いつもと違う疲れ方をした小説(ディーヴァーの「オクトーバーリスト」)

October List  ちょっと疲れました…  いや、面白かったんですけどね...  面白かったし…

Small World
2年前
74

名探偵ポアロシリーズとのつき合い方〈後編〉(続々アガサ・クリスティー)

Hercule Poirot Ⅱ  長編33作品を読了した勢いで、名探偵ポアロシリーズについて ”note” …

Small World
2年前
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名探偵ポアロシリーズとのつき合い方〈前編〉(続々アガサ・クリスティー)

Hercule Poirot Ⅰ  中高生の頃に好きだったアガサ・クリスティーを、5・6年ぐらい前から…

Small World
2年前
90

仕掛けの多い海外ミステリー(『第八の探偵』著:アレックス・パヴェージ)

Eight Detectives  以前、記事を書いたことのある、今年、ちょっと楽しみにしていた海外ミ…

Small World
2年前
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ケイト・モートンの時空の館へようこそ

Kate Morton  今回は、著作は少ないですが、独特な雰囲気のミステリーを発表している作家、…

Small World
3年前
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これが今年の隠し玉(ちょっと楽しみな”孤島ミステリー”)

Kakushidama  毎年、年末に発売される「このミステリーがすごい!」の中で、次の年に刊行さ…

Small World
3年前
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ライツヴィル探訪(続々エラリー・クイーン)

exploration of ”Wrightsville”  ライツヴィルというのは、作家エラリー・クイーンの探偵小説に出てくる架空の町の名前です。  エラリイ・クイーンの探偵小説で有名なのは、ひとつは「Xの悲劇」や「Yの悲劇」など、元舞台俳優のドルリー・レーンが探偵役となって活躍する『レーン四部作』。  そして、もうひとつ、作者と同じ名前のエラリー・クイーンが探偵役で活躍するシリーズがあります。(紛らわしいのですが...)  こちらは30作以上の長編があるのですが、そ