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サリンジャーの話


 J・D・サリンジャーは、読書好きにとって、ひとつのハードルのような気がしています。


 代表作の『ライ麦畑でつかまえて』は、現在でも、世界中で読まれていますが、自分にとっては「面白い!!」っていうほどの感想は持てなかったりします。決して面白くないこともないのですが、なんとなく、この面白さがわからないとダメな雰囲気を持っている作品でもあるのかな~って感じたりします。



 

 自分が学生の頃に、吉田秋生さんの「バナナフィッシュ」が人気があって、そのタイトルの由来になった作品が、サリンジャーの『バナナフィッシュにうってつけの日 』という短編(『ナインストーリーズ』収録)なんですが。

 これがまた意味を読み取るのが難しくて難しくてww

 全然、面白く感じなかったんですよね。



 それ以来、サリンジャーは苦手な作家さんだったのですが、近年は、村上春樹訳なんかもあったりするので、○0年ぶりに『フラニーとズーイ』って作品を読んでみました。

 ほとんどが「会話」で、しかも延々と論議されている作品で、相変わらず読みづらいんですが、それなりに面白かったりしました。

 これが訳のなせる業なのかわかりませんが、挫折した『バナナフィッシュにうってつけの日 』に関連してる作品でもあるので、もう一度、挑戦してみようかと思ったりもしたのです。