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乳幼児の動画視聴はどこまでが許される?!

近年、動画の長時間視聴による悪影響が問題になっていますが、今回取り上げるのは、乳幼児時期の動画視聴について、特に発達の早い乳幼児にとって、動画は悪影響しか与えないのでしょうか。

乳幼児期のメディア利用に関する最新の国際的見解を紹介しながら、一緒に考えてみましょう。

2019年にWHOが発表した5歳未満の子どもに対するガイドライン(World Health Organization,2019)で示されています。

このWHOのガイドラインでは、子どもがテレビなどの画面を見てじっとしている時間(1日あたり)は、

0~2歳は0分、3~4歳以上は60分以内にするように推奨
(このWHOのガイドラインでは、乳幼児期から画面を長時間見ることが肥満、認知・運動機能の発達、社会性や心の健康と関連している可能性はあるが、十分に実証されてないため、「推奨」としています。)

WHOがメディア接触時間の目安を設けた主な目的は、乳幼児期の運動不足を防ぐこと、睡眠時間の確保です。
この時間は、スマートフォンを子どもに渡して一人で動画を何時間も見させることがこの時間に該当し、映像や動画の真似をして親子で手足を動かしたりボール遊びをしたりすることは該当しません。

まとめると、乳幼児だけに限らず子どもは映像を見てはいけない、1日1時間以上見続けたら悪影響が及ぶ、ということではないのです。

現代では、多くの子供たちが映像などのメディアを通して多様な体験をすることができます。

このような新たな教育機会を「映像=悪影響」という先入観で、映像メディアを全否定し利用しないことは、とてももったいないことです。

これから、子ども向けの映像教材や教育アプリなどの利用の際には、何を選んでどう使うかという「質」の側面を重要視し、良い面を生かす方法を探っていくことも大切なのではないでしょうか。

その際便利なのがアプリの利用時間や内容を制限できるアプリ、「スマモリ」です。

参考:https://bilingualscience.com/english/「乳幼児は映像を見てはいけない」は本当か?/