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地図・衛星データ活用

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2020年より衛星データの活用に向けて動き始めました。 中断がありましたが、2022年後半から活動を再開しています。 「空き畑検索くん」をクローズドベータ版として始めており、 こ… もっと読む
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記事一覧

遊休農地判定は今アツい技術なのか?

耕作放棄地の検出については各社取り組んでいる様子 衛星データ関連の記事を巡っていて興味深い記事を見つけました。 広島県で行われている衛星データを使った遊休農地、つまり耕作放棄地の検出、という記事です。 耕作放棄地の検出というのは私も取り組んでいるテーマですが、こちらはどう感じなんでしょうか? ちょっと見た感じですが、解説と感想を書いてみます。 SARの特徴とは 特徴としてはSAR衛星データを使った判定方法、というのが挙げられそうです。通常衛星データ、というと下の写

衛星データを使って何に活用していくか

衛星データを使った開発状況を色々と書いていますが、そもそもそのデータを何に使っているか、という部分をあまり詳しく書いていない事に気づきました。 今回は自分が現在、衛星画像を用いてどのようなテーマに取り組んでいるか、という事を書く事にします。 現在は以下の三つのテーマに取り組んでいる所です。 ビニールハウスの検出 ビニールハウスの検出は衛星画像データから地域のビニールハウスを自動検出する事を目標に開発しているプロジェクトです。 農地というのは本来は厳密に管理されていて、そ

PMTiles化した筆ポリゴンデータをLeafletで表示させる

農水省筆ポリゴンをLeafletで表示させるのに苦労する ベクトルデータについては、最近FlatGeoBufとPMTilesという新しいフォーマットが出てきているようです。 (PMTilesはベクトルデータに加えラスターデータも取り扱えるようです) 今回はPMTilesを選択して、クライアントPCでの表示を行おうと思いました。 PMTilesデータのクライアント表示については、MapLibre GLやMapbox GL JSでの事例が数多く上がっていますが、Leafl

STAC APIとPythonで衛星データの取得を行う

前回、Sentinel-2のデータはAWS経由で取得しよう、という事を書きました。 この記事の中では、データの検索機能が一切ない、という事を書きましたが、後になって検索機能というものを見つけました。 STAC APIというもの STACとは SpatioTemporal Asset Catalog (STAC)の事を言いまして、衛星データのカタログのフォーマット仕様となっています。 ここから自分の望む衛星データを取得する事が出来ます。 ここでSentinel-2など

Sentinelのデータのダウンロードについて、dataspace.copernicus.euだと月に10000リクエストまで使える、って事でいいのかな?

PySTAC Clientで、https://earth-search.aws.element84.com/v0に接続する例がネット上では書かれているけど、https://earth-search.aws.element84.com/v1にした方が良さそうです。 2023/5以降の新しいSentinel-2データがカタログされていないようでした。

NDVIデータをAWS Lambdaで作ってみようかと思ったけど、さすがに制限がキツイ これが出来ると後工程がラクになるんだけどなぁ →この後、工夫して出来るようになりました!

衛星データ活用で出来る事はたくさんある、けど敷居が高いので一般化されていない

元は衛星データの活用方法を相談した所から始まる 空き畑検索くん、というサービスをクローズドベータな形で開発を進めています。 このサービス、元を辿ると2020~2021年にかけて耕作放棄地とビニールハウスの検出が出来ないか?という所から開発を始めています。 最初からそういう目的で開発したわけでは無くて、元は「太陽光パネルが設置されている家を探し出したい」という話を相談しに行った所から始まっています。 そこから農業に関係する話として考えると、耕作放棄地の問題が大きくなって

苦労の末、農水省の筆ポリゴンをPMTiles化→ブラウザ上にLeafletライブラリで表示と言う所まで出来た PMTilesをMaplibre GL LSで表示する例はあっても、Leafletでの事例はあまり情報が無いですね

Sentinel-2データはAWS経由で手に入れる事に決めた理由

無料で使える衛星データとしてSentinel-1および2が筆頭に挙げられるかと思います。 かく言う私も衛星データで何かするときはこのSentinelのデータを利用させてもらっています。 こういった記事とか参考にしてますね。 衛星データを扱う上で不便に思う事 Sentinel-2に限っている話ですが、少し前のデータになるとすぐダウンロードできません。 この状態はCopernicus Open Access Hub経由の時に起こるので、10月以降の新しい接続方法では改善

23年10月以降はSentinel-2などへのデータアクセス方法が新しくなるって知ってました?

これまでのCopernicus Open Access Hubはクロージングへ これまでSentinel-2のデータをダウンロードするのにsentinelsatというPythonのライブラリを利用していました。 このライブラリはCopernicus Open Access Hub経由でSentinel他の衛星画像データをダウンロードできる仕組みになっていましたが、そのHub自体が2023年10月以降はダウンするとのアナウンスがありました。 皆さん知ってましたか? 私

Sentinel-2のタイル番号を緯度経度から検出するサービスが見当たらなかったので、APIとして作ってみました。 需要があるかな...

Sentinel-2という無料で利用できる衛星画像データをsentinelsatというライブラリ経由で使ってます。ただ2023/10末にSentinelのデータ取得方法が変わるため、このライブラリは使えなくなりそう 新しい方法に移行しないとね

土地登記の公図データに期待したけど、農地の住所はまだ出力できなさそう

土地の登記データというのは一般に公開されていなかったのですが、登記所備付地図データという形で公開されるようになりました。 こちらのデータが公開されると、私的には位置情報データから正確な住所が判るようになる、という事で期待している所です。 何故公図データに期待しているのか 何で期待しているか? 簡単に言うと、農地の住所が欲しいんです。 今までも逆ジオコーディングと言って、緯度経度情報から住所データを逆引きする、というサービスがあります。 こちらのデータに関しては住居地など