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九州の国公立大学の理工系学部が果たす役割【最後まで学びを諦めない人の学びの場】

昨日に続いて出願について記事になります。

昨今、地方の国公立大学理工系学部は、おじさん世代の私には信じられない程、難易度が低下しています。
もちろん、九州の国公立大学も例外ではありません。

九大を別格とすれば、何とか現状を維持できているのは、九州工業大、熊本大くらい・・・。

そのため、九州の国公立大学の理工系学部は、農学部も含めて入りやすい大学学部になっています。

河合塾のデータで今年度の共通テストの平均点※で調べると、A~B判定が出るのは、
北から
・佐賀大ー理工、農
・長崎大ー工
・大分大ー理工
・宮崎大ー工・農(獣医を除く)
・鹿児島大ー工、農、理(一部)、水産ほか
・琉球大ー工、農、理(一部)
・北九州市立大ー国際環境工
となります(間違いがあるかもしれませんので、受験生は再度ご確認ください)
※英語R52点、英語L67点、数学ⅠA51点、数学ⅡB58点、国語117点、物理63点、化学55点、地理B66点で計算

このような状況について、様々がご意見があるかと思いますが、私は肯定的に捉えています。

というのも、学力的に苦戦している受験生にとって、このような現状は希望につながっているからです。

例えば、高校3年に上がった時点で、卒業が危惧されるような成績の生徒でも、コツコツ学びを積み上げると、何とか届くという例があります。

「勉強ができない=能力がない」という社会的風潮は根強いですが、私は勉強ができないことには、環境など複合的な要因があり、才能も含めると必ずしも、生徒だけの問題ではないと思っています。

ペーパーテストによって、散々メンタルを痛めつけられれば、自己肯定感が下がるのは当然のことで、そのような厳しい状況下でなんとか学びを維持している生徒は、私は頑張っていると評価していいのではと思っています。

一般入試の良さは、このような状況でも学びを継続すれば、一定の到達点にたどり着くことができる点だと思いますし、そこに国公立大学の合格があることはいいことだと思えます。

私立大学の推薦や総合型選抜入試を活用し、秋には早々に学びから離脱している高校生よりも得るものが大きいのではと常々思っています。

また、都市部の受験生に地方に目を向けてもらえる機会としてもいいことだと思っています。地方では物価も安く、中古車をアルバイトで買って、いろんなところにドライブに行くということも可能で、都会の大学生とは違った学生生活を送ることもできます。

何より、自然に触れる機会が増えることは、これから環境問題が深刻化する未来を予想すると、いいことだとも思っています。

地方でしっかりと学ぶ環境のある地方の国公立大の良さを足掛かりに、ぜひ学びを得て、将来の糧を得てほしいと思います。

長崎大工学部のb方式は2次重視なので、共通テストで失敗した受験生でも逆転のチャンスがあります。
諦めずにぜひ最後まで学びを貫徹してほしいと思っています。


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