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今更ながら、チャート式、フォーカスゴールドの使い方を知る③

チャート式・フォーカスゴールドの使い方について考えています。
今回は3回目です。前回はこちら。

「チャート式を完璧に」への違和感について、書いています。完璧にできる人はやればいいと思います。ただ、完璧にできないのであれば、それはぞれで「あり」ではないかなと思います。

そもそもチャート式、フォーカスゴールドを持ち歩くだけでも大変ですよね。図書館、学校や塾の自習室でやるには向いている参考書、問題集とは言えないかもしれません。

とは言うものの、いい問題集であることには疑問の余地はなく、完璧にせよというからいろいろ問題が生じるのであって、完璧を諦めた受験生にもできるいい使い方があるのではと思っています。

私がおすすめするのが、ドミナント方式の使い方です。

まず、ドミナント方式とは、マーケティングで使われている用語です。都会にお住まいの方には想像が難しいかもしれませんが、セブンイレブンが未開拓エリアに出店するときに用いる方法です。

ざっくり言うと、まず出店エリアが決まると、そのエリアにお弁当やサンドイッチなどを供給する工場を手配します。その他、物流のシステムを構築します。配送のロジスティクスが整った後、一気に出店をしていく方法です。

ポイントはエリアを決めて、一気に出店するところです。

私は、受験生にこのやり方を応用した勉強法をおススメしています。
方法①
模試で解けなかった問題があった。

チャート式・フォーカスゴールドで類題を探して解く。
(網羅系問題集だけに問題が見つかる。)

その周辺の問題もチェックして、解いていく。

方法②
自分が苦手にしている単元、強化したい単元を決める。

基本例題~重要例題まで解いていく

という感じです。
範囲を決めて、一気にその周辺の問題を解いていく。
というやり方です。これがセブンイレブンの出店方式に似ているので、このやり方をドミナント方式と呼んでいます。

方法①は、ランダムに勉強することになりますが、これが良いのです。完璧にというと、どうしても最初から順番にやりがちになりますが、これが時間を浪費、空費する要因になります。模試で出たところ、自分が解けなかったところから入ると無駄が少なくなります。また、人間が恣意的にやるとどうしてもランダムにならないので、ランダムの良さを重視したやり方です。

方法②は、苦手意識のある単元から入ることに意味があります。苦手な単元は、基礎からやり直した方がいいことが多いです。チャート式・フォーカスゴールドは、基礎から入試レベルまで通してやれるところにメリットがあります。方法②は、苦手からやるという意思を尊重した方法です。苦手意識の克服は、数学に対するモチベーションを高める効果があります。

このドミナント方式で継続していけば、最終的には、やるべき単元が結果として網羅できるのではと思っています。

そもそも完璧=暗記、インプットではありませんし、2~3周したから、いろんな問題が解ける訳でもありません。

できもしない、完璧にとらわれるよりも実践的な部分があるのではと思っています。一度でも挫折経験のある方は、試してみてはいかがでしょうか。



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