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【灯台】襟裳岬は風速27メートル

2023-12-08

襟裳岬灯台を見に行ってきました。
夜明け前の美味しい時間に合わせるべく、自宅を23時に出発。

空が白み始める直前という、完璧なタイミングで襟裳岬に到着しました。
駐車場には誰もおらず、灯台と朝焼けを独り占め…と思ったのですが。

かぜが、かぜが、つよい。


↑こちらのページで、襟裳岬灯台の風速を見ることができるのですが、あとで見返したら27m/sでした。

どの程度の風か、というのは気象庁のサイト↓でぜひご確認を。

人は何かにつかまらないと立てない。

気象庁
雪は真横、を通り越してライズボールみたいな軌道を描く

小雪がぱらついていたのですが、時速90kmくらいになると、粉のくせにパチパチ顔にあたって非常に痛い。
おまけに持ち運びやすいからと軽い三脚を持ってきてしまい、まったく役に立たない。
あげく手袋を片方だけ飛ばされ(吹き溜まりにダイブしてくれたので回収できました。よかった)、もう踏んだり蹴ったり。

凍った地面と強風の組み合わせはただただ恐怖でした。上着のフードが風を受けて体を引っ張り、そのまま加速。踏ん張ろうにも地面はツルツル。とりあえず追い風を受けながら疾走し、手近な壁(公衆トイレとか)に体当たりして己を止める、という奇怪ムーブを余儀なくされました。

ちなみに、襟裳岬にある体験型施設「風の館」では、風速25mを体験できるアトラクションがあるみたいです。まぁ私は外で体験できたのでもういいですけど(朝早かったから風の館は開いてなかった)

結局、動画を撮ろうと出かけたわけですが、貧弱な三脚ではブレブレでお話にならないので、写真を数枚撮ってさっさと引き上げました。寒かった…。

灯台自体は、余部埼灯台によく似た形。
鎮座するレンズも第3等大型で、おそろいですね。
ただ、余部のほうは陸側が遮光されていますが、襟裳は全弧です。なので、襟裳の勝ち。知らんけど。

※全弧=灯台の光が、360度全方位から見えるもの。たいていは住宅などへの光害防ぐため、板で光を遮って、光が見えない角度を作る(これを「暗弧」という。一方、光が見える角度は「明弧」)

それから、採光窓が螺旋階段に合わせてか斜めに配置されているのがキュートですね。これは推せるポイントです。

アクセスの悪さと風の暴力性さえクリアできれば、通いたい灯台だなと思いました。
次は穏やかな日に、夕暮れ時を見てみたいですね。

というわけで、思いがけず短時間の滞在になったので、近くの廃駅やら廃ボウリング場やらを見ながら帰宅。


ちなみに、自宅から襟裳岬までは車で行きましたが、片道約430km。所要時間は6時間半程度でした。さすがに日帰りは体に堪える…。


<写真>
カメラ:LUMIX GH6.
レンズ:LEICA DG 12-60mm F2.8-4, LUMIX G 7-14mm F4.

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