見出し画像

50歳からの中小企業診断士 さらばマイナス金利政策について

 自分や家族にとって2024年は子供が大学生、高校生にあがり、私自身も大学院に進学し、中小企業診断士になるための登録養成課程を受講する等、何かと節目となる出来事の多い年と思っていました。個人のみならず、日本としてもバブル期の日経平均株価を2024年に超えて4万円台に突入したり、その一方でGDPが4位に転落したりと節目だなぁと思っていたところ、もう1つの節目となりそうなニュースが加わりました。
 そのニュースは金融政策の1つであったマイナス金利を解除する決定です。日本銀行は、金融政策を決める会合の中で、約20年続けてきたマイナス金利政策の解除をはじめとする、大規模な金融緩和策の見直しを決めたようです。引き続き緩和的な環境を維持するとのことで、急激に金利は上がらないのかもしれませんが、金融施策の大きな転換と言えます
 今回は長い日本の歴史の中のたった20年と片付けられることかもしれませんが、私の社会人人生のこれまでの大半の時代であったこともあり、マイナス金利時代であったからこそ良かったことなどを回顧し、書き留めます。

 マイナス金利とは

 昔前ですが、日本銀行総裁であった黒田氏の頃に量的緩和、質的緩和、低金利による緩和ということで、 マイナス金利政策が実行されました。
 マイナス金利は他国ではあまり例がなく、日銀の当座に金融機関が預けるお金に対して、金利をマイナス0.1%にするという異例の施策です。
 これにより、銀行が貸し渋りなどをすることなく、市場にて企業融資にお金が流れ、お金の循環を促すことを狙いとしていました。このような日銀の狙いに対する効果のほどはさておき、これにより日本の預金や借入のレートはバブル期は郵便局の定期預金で5%ぐらいあったものが、この施策後は普通預金も定期預金も金利はずっと低いままだでした。

 良い面もあったマイナス金利

 デフレ経済の状態が染みついた世代で幸の薄いコメントになるかもしれませんがマイナス金利政策を含むデフレ環境にて、以下の恩恵がありました。

 ・住宅ローン金利が安かった
  利子補給制度などが使えないくらい安いです。
  ほぼ元本しか払っていないぐらいの感覚になりました。

 ・モノが安かった
  牛丼、ラーメン、ビッグマック…等、今思うと安かったですね。

 ・株式投資に目が向いた
  お金にも働いてもらうために、投資を自発的に学び、失敗もできたことは良かったです。昨今の新NISAなどの仕組みが新たにできて、儲かりそうだから投資をする、、、というアプローチとはちょっと異なり、低金利時代なので、銀行に預けていても意味が無いということで、株式投資をするようになりました。もちろん、成功もあれば失敗もありそれらを早くから体験できたことは、今の投資を判断する上でプラスになっています。

 ・家族で海外旅行に行けた
  これはマイナス金利やデフレ、円高など色々と要因はあるのですが、最近の円安の状況や現地の物価を考えると、家族そろっての海外旅行は私はちょっと二の足を踏んでしまいますが、これまでの感覚では何度か家族と海外旅行に行けたのは良かったと思います。
1USDが70円台の時に外貨預金をして海外旅行の資金としてもうまく活用できたと思っています。

 ポストマイナス金利政策の時代に

 マイナス金利の見直しによって、これから住宅ローンや教育ローンの金利があがるとそれはそれで、せっかく家計が春闘のベースアップで可処分所得に余裕が出てもすぐに金利負担に融けてしまってはもったいないので、金利上昇は世の中のベースアップ以下で進んでほしいところです。
 そして、金利が高くなったとしても、まだまだ世界に比べて低い割に、株価については割安感のもと、世界中から日本株への需要が高まるとともに資金流入して株価を押し上げてほしいと個人的には思っています。
 そのためにも自分の本業や副業で高い付加価値を継続して生み続けていくべく、登録養成課程での学びを通じてアイデアと知識と行動力に磨きをかけていきたいと思います。

最後までご覧くださりありがとうございました。


  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?