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座敷わらしが出る旅館「菅原別館」に行った話

座敷わらしはご存じですよね?
子どもの姿をした妖怪(神様)で、見た者は幸運になったり、その家がお金持ちになったりする有名なやつです。
そんな座敷わらしが出る旅館に宿泊したときのことを、ここに記したいと思います。

菅原別館

座敷わらしが出ると言うのをウリにしている旅館は日本全国にありますが、当時テレビでも紹介され特に有名だったのが盛岡市の「緑風荘」や「菅原別館」です。
「緑風荘」の方は一度火事で全焼してしまい、再建されたあとは座敷わらしが出る部屋は共有スペースになっている、とのことでしたので、実際に出る部屋に宿泊可能な「菅原別館」を選びました。

予約は簡単ではありません。大人気なので現在も一年先の予約しか取ることが出来ず、一日三組限定なので本当に根気強く毎日リダイヤルをし続けるしかないです。
私も電話をかけ続け、やっと出現率が高く一番人気の「出世の間」の予約を取ることが出来ました。

宿泊

2016年冬某日、予約から一年後の盛岡旅行。この日は気温5.7℃で天気は小雨、東北の冬としては暖かい方でしたが、都民には堪える寒さでした。
盛岡駅周辺の観光もそこそこに、旅館へ向かいます。バスと徒歩で20分程度です。

菅原別館です。住宅街にある少し大きめの民家というような感じで、ひっそりとしています。

日が短いので真っ暗ですが、これでも早めのチェックイン。夕食、朝食付きで一人7,500円と、お値段はリーズナブルです。
お供え物のぬいぐるみ、おもちゃだらけだと事前には聞いていたのですが、部屋に入る前から異様な数のお供え物です。

玄関
廊下
食堂

そしていよいよ泊まるお部屋に入ります。

出世の間

圧巻の一言ですね。部屋のどこを見てもこんな感じです。ぬいぐるみの視線とか気になる人はこの部屋で寝るのは厳しいでしょう。写真で見ると引くかもしれませんが、不思議と居心地はいいです。
この部屋は座敷わらしのパワーで出世が出来るということで、テレビや雑誌で有名になり、ビジネスマンから人気の部屋です。ぬいぐるみやおもちゃの他に、宿泊された方の名刺が大量に置かれていました。
私も持ってきたおもちゃをお供えしました。部屋には交流ノート的なものがあります。パラパラ見てみると、結構皆さん何かしら不思議体験をされてるみたいです。

超常現象

宿泊をして実際に起きた、感じたことを以下に記します。

・実家のような安心感
前述したように部屋の内装は異質ですが、かなり居心地が良く、暖房を付けなくてもなぜかポカポカするような暖かさを感じました。
怖いとかそういう嫌な感じは一切しませんでしたね。

・紙風船とモビール
暖房は付けていないし、窓も開けていないのに、トイレに行ったり食事をしたりして部屋に戻ると紙風船が床に転がっていました。何度も棚の方に戻しましたが、毎回床に落ちていました。
また、モビールという天井から吊るす飾りが部屋にあるのですが、これが何も無いのに勝手に回転するとテレビで紹介されていました。
実際に勝手に動きました。特に部屋の中を移動とかしていなくても、何かのタイミングで動いたり止まったりします。不思議です。

・ビデオカメラの不調
テレビ番組で、心霊スポットに行ったらカメラが突然壊れたりシャッターが下りなくなったりっていうのよく見ますよね。あれが実際に起きました。
事前に動作確認し、持って行ったビデオカメラの自動開閉レンズカバーが何度やっても開かなくなりました。これが一番びっくりしましたね(こじ開けて撮影はしました)。

・足音
深夜の1時とか2時くらいだと思いますが、爆睡していたのに突然ハッキリと目が覚めました。そのすぐ後に、1階の方から早歩きの靴下で歩くような、ドンドンという足音が聞こえました。
深夜ですし、旅館の方は宿泊者がいるのに足音を立てるようなことはしないと思います。また、私の他にも一組宿泊されている方がいましたが、トイレは二階にあるので深夜に一階に降りる用事は無いような気がします。不思議ですね。

・オーブ
使い捨てカメラ、スマホのカメラ、暗視モード付きのビデオカメラの三種類で撮影していたのですが、いわゆる"オーブ"と呼ばれる球体はかなり写りました。
これが霊的なものなのかと言うと意見が分かれるところではありますが、こういうの写ったのは初めてだったので嬉しかったです。

押し入れの中に写ったオーブ
光の筋的なものが写り込んだ写真

まとめ

個人的にはかなり満足度の高い宿泊でした。
部屋でスマホを弄ってるだけで、次の瞬間に何か起きるかもしれない。そういう未知のワクワク体験は他では味わえないでしょう。
旅行先の宿泊は寝るだけになりがちですが、宿泊目当ての旅行というのも悪くないなと思いました。予約は難しいですが皆さんも是非泊まってみてください。

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