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魔女の森のおひめさま16 #物語

瘡蓋を剥がすときのあの薄皮が剥げるペリペリという、物悲しさやむず痒さをおひめさまは常に感じていた。
奇跡的な、病院からの離脱で、まともではない自信の心持ちを、瘡蓋に重ね合わせたのか、本当に心を痛めても瘡蓋ができるのかは知らない。

それでも自分の人生は人と時間軸がちがうのだころう事を感じていた。
一瞬が一生のように、時間軸が歪んで自身に降ってくる。

ある日目が覚めると、そこは東京の閑静な住宅街で、ひめは別の名前で呼ばれていた。

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