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子供が母の不倫に気付いたら(幼少期編10)

子供は問い詰めることが出来ないお話をします。

バブルの潮流に乗り父も本格的に卸業からブランド品の小売(銀座ナイン、多摩センター、西川口、大宮他多数)にシフトし
母も父の仕事を手伝うようになった。
私も中学生、弟の面倒も見ることが出来るのでタイミング的にはいいのだろう。

しかし私は貧しい暮らしをしていた。
母置いていく1500円で私と弟の晩ご飯をコンビニ弁当で済ますのだ。
コンビニ弁当で二人で1200円、残りはジュース。
部活、塾、弟の面倒を見ていたらとてもじゃないが自炊と自習が出来ない。
塾の偏差値はある65まで上がっていたがここが頭打ちなのは親は理解出来ないのだろう。

父と母が23時ぐらいに大体帰宅してくるのだが
10万するフグ料理を食べただの、そんな話を反抗期もあってか恨めしく思っていた。


ある時から家の電話に名乗らない知らないおじさんから電話が時々母宛に電話が来るようになった。
仕事の話であれば父を指名するはずなのだが。

さらには父から母宛の電話も入ってくる。当然一緒に仕事をしているものだと思い居ない旨を伝えると父は釈然としないなかで電話を切る。

母は何事もなかったように父より先に帰宅して、部屋の片付けが甘いことを挨拶のように喚き散らす。そこから私の観測が始まった。知らないおじさんからの電話があったら母の化粧、身なり、おおよその帰宅時間の平均。もう父より先に浮気を疑っていたのです。ある程度パターン化していることもあり不倫してるなと分かるようになると、最初は懲らしめるつもりだったが中学生になると大人の流儀があるものを知り怖くなってしまった。

私が不倫を表面化させたら離婚するのではないか。そうしたら家族バラバラでこの家に住めなくなる可能性がある。弟と離れ離れになるのは絶対に避けたい。そして母と山梨に行くなんてまっぴらだ。見て見ぬ振りをするか?それではいずれ父が不倫に気付いてしまう。なので私自身が出来る範囲で最大限の効果を上げるために考えなくてはという思考に走る。

名乗らないおじさんから電話「お母さんいる?」「名前は?」「いないんだったらまたかけるね」「名前を教えてくれたら繋ぎますけど」「あぁしっかりしてるんだね、中村です。」「ご用件は?」「それはお母さんと話すから繋いでくれるかい?」「母はいません」ガチャ切り

この応戦を何度か行い、電話番号を聞き出してみたりなど試みたりした。効果はあったのか母には聞けないが父が知らない外出は無くなったようなので家に平和が訪れたような気がしてた。これは家族の誰にも言えない話。母と二人きりの時に反抗期の私が母へ浮気してるんじゃないのかと念押しのため釘を刺したのだが、その時の母の顔は図星を突かれた顔をしていた。携帯もポケベルも持たないアナログな時代で救われたとのだと思います。

総括として子供は家庭不和であっても家庭不和じゃなくても父と母が離れることを本能的に嫌います。幸いにも私の家では家庭内暴力(物理)や飲酒がなく平穏ではありましたが、友達には暴力があっても離婚で離れたくない引っ越したくないという子供ばかりです。親と繋がれないなら友達や地元に繋がる。子供は子供で逞ましいのです。

今は便利な世の中になりましたよね。インスタントセックスに困らない。

メンヘラで引きこもり生活困窮者です、生活保護を申請中です。ガスも止めてスポーツジムで最低限の筋トレとお風呂生活をしています。少しでも食費の足しにしたいのが本音です。生恥を重ねるようで情けないのですがお慰みを切にお願いします。