望みはいくらあっても 重くはならないが 重くもならないのに われわれはその望みの 幾つかをどこかに置いて 忘れてしまう たとえ価値あるものでもだ 一瞬、思っているだけ…
悲しいのは涙の流れる音 でも本当に悲しいのは その声がかみさまに届かないこと 窓につく流れる水滴を見ていた 絶望した時は一時停止したと思え 再生ボタンを押せばまた …
悲しみを掌で握りしめると その形のまま残る 怒りもだ 怒りも掌で握りしめ続けると その形が残り続ける 握りしめているのは 感情という粘土だ だがその粘土で 歓喜や祝…
われは われに似た人間を愛さない 何故なら それはまるで鏡のようであるからだ 他者ならば多く語り合う こともあるだろう だが自分 特に鏡に写り込んだ自分と 話すこと…
春は花があふれ 住む場所に われもわれもと 着飾ざり 化粧する きっと花たちは 住んでいた天国から溢れて 来たのだろう 毎年毎年 笑いとしあわせに満ちた 天国をみんなに…
誇りとは よれよれの帽子のことである それを被ることが自分にとって 誇りでも 他者は用意にその帽子を嘲笑い 時に踏みにじる 誇りとは それに怒るのではなく またその…
もう会えないという 事実こそが 彼らを こころの奥底の 愛の置き場に仲間入りさせる
こころは それを疑うことでも ひとを正しい道に導く 最初からこころが 自らを命じることなんて まれだから
愛から贈られた ものの 数の多さを 指で 数えることが できないところに われの落ち度がある その幾つかの落ち度だけは数えられるのに
同じ方向を見るという大切さ しかし 同じ方向を見るという困難さ ある者は喜びに目を向け ある者は悲しみに目を向ける ひとの視点の数だけ 方向は数多ある こうしてただ…
ああ、時は一羽一羽 ここから飛び去る 何羽の鳥が去って行ったことか 美しい鳥を飼っていたんだな わたし お前さん お前さんの元には まだ沢山鳥がおりますよ ただお前さ…
幸福は たんぽぽの綿毛のように飛んでいく ひとに分けてあげることができる 相手が土であれば しあわせは花もつけるだろう だが硬いアスファルトであったならば 幸福は死…
ねぇ人と人が 寄り添って 重なり合って生きることは出来る? こんな争いの絶えない世の中で 色々な人々が 出来るとも かみさまは 虹を作るのに わざわざ色を重ねた 色々…
失敗って奴だけが 本当のわたしを知っている だから やたら失敗を邪険にできないんだよ 泣き顔も悔しがる顔も 絶望する顔も またそこから立ち直り 笑いだす顔も 全部知っ…
この足の短さよ ひとを追い抜けぬではないか この足の短さよ 老いに追い付かれるではないか この足の短さよ いつしか走ることをやめ 歩いていることを すっかり 親しく…
後悔とは 日常の宝石だ 失われてから輝く
smook
2024年5月6日 10:55
望みはいくらあっても重くはならないが重くもならないのにわれわれはその望みの幾つかをどこかに置いて忘れてしまうたとえ価値あるものでもだ一瞬、思っているだけで叶ってしまうささやかな望みだってあるし一生後生大事に持っていてもついぞ手の届かない叶わない望みだってある
2024年5月6日 10:52
悲しいのは涙の流れる音でも本当に悲しいのはその声がかみさまに届かないこと窓につく流れる水滴を見ていた絶望した時は一時停止したと思え再生ボタンを押せばまた元に戻る再生ボタンを押してもまだ絶望ならば寝込めばいい希望はきっとくる希望はきっとくるそれでも来ないと思うのならもしかしたらリモコンが壊れているだけかもようれしいのは笑いがこぼれる音でも本当にうれしいのは希望と
2024年5月6日 10:48
悲しみを掌で握りしめるとその形のまま残る怒りもだ怒りも掌で握りしめ続けるとその形が残り続ける握りしめているのは感情という粘土だだがその粘土で歓喜や祝福を注ぐための手のひらの形をした器も出来るのだ
2024年5月6日 10:41
われはわれに似た人間を愛さない何故ならそれはまるで鏡のようであるからだ他者ならば多く語り合うこともあるだろうだが自分特に鏡に写り込んだ自分と話すことは苦痛である同じことばを同時に話し唾を飛ばし嘲笑い最後には互いに鏡を叩き割るからだ
2024年5月6日 10:36
春は花があふれ住む場所にわれもわれもと着飾ざり化粧するきっと花たちは住んでいた天国から溢れて来たのだろう毎年毎年笑いとしあわせに満ちた天国をみんなにお裾分けしようと地上に繰り出して来たに違いないいいことあるよとがまんすればいいことあったねと
2024年5月6日 10:33
誇りとはよれよれの帽子のことであるそれを被ることが自分にとって誇りでも他者は用意にその帽子を嘲笑い時に踏みにじる誇りとはそれに怒るのではなくまたその帽子を拾い人が居なくなったのを見計らい再び被ることであるいくらよれよれでも自らの誇りの置き場をきちんと忘れないことでもある
2024年5月6日 10:30
もう会えないという事実こそが彼らをこころの奥底の愛の置き場に仲間入りさせる
2024年5月6日 10:28
こころはそれを疑うことでもひとを正しい道に導く最初からこころが自らを命じることなんてまれだから
2024年5月5日 10:42
愛から贈られたものの数の多さを指で数えることができないところにわれの落ち度があるその幾つかの落ち度だけは数えられるのに
2024年5月5日 10:38
同じ方向を見るという大切さしかし同じ方向を見るという困難さある者は喜びに目を向けある者は悲しみに目を向けるひとの視点の数だけ方向は数多あるこうしてただ佇むだけですら現在に目を向けている者もいるし過去を見つめている者もいるそして未来に目を向けている者すらいるまたひとの数ではなくそれを見つめるのがたった独りの場合もあるのだ
2024年5月5日 10:35
ああ、時は一羽一羽ここから飛び去る何羽の鳥が去って行ったことか美しい鳥を飼っていたんだなわたしお前さんお前さんの元にはまだ沢山鳥がおりますよただお前さんが頭上に眼を向けないだけのことだけでさぁ
2024年5月5日 10:32
幸福はたんぽぽの綿毛のように飛んでいくひとに分けてあげることができる相手が土であればしあわせは花もつけるだろうだが硬いアスファルトであったならば幸福は死んでしまうしかしそれでもアスファルトの切れ目に咲くたんぽぽもあるのである
2024年5月5日 10:29
ねぇ人と人が寄り添って重なり合って生きることは出来る?こんな争いの絶えない世の中で色々な人々が出来るともかみさまは虹を作るのにわざわざ色を重ねた色々な色をねそれでも虹はちゃんとこの世界にかかっているじゃないか人間だって出来るよきっと
2024年5月5日 10:27
失敗って奴だけが本当のわたしを知っているだからやたら失敗を邪険にできないんだよ泣き顔も悔しがる顔も絶望する顔もまたそこから立ち直り笑いだす顔も全部知ってるんだよ失敗は
2024年5月5日 10:24
この足の短さよひとを追い抜けぬではないかこの足の短さよ老いに追い付かれるではないかこの足の短さよいつしか走ることをやめ歩いていることをすっかり親しくなった老いと共に
2024年5月5日 10:21
後悔とは日常の宝石だ失われてから輝く