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<誰でもできる!>ChatGPTで作文校正Botを作るはなし

おでんが食べたいすまーふ先生です。
こんにちは。

ChatGPTでつくる「作文校正くん」の作り方と使い方のお話しです。

GPTs(作る用のやつ)は課金勢のみ使えます。正直、自分で作ってみように興味がある人は絶対課金した方がいい。知らんけど。

初めましての方に自己紹介。
9年目の中学国語教師です。普段どんなこと話してるかは、X(@smurfs_tkk)をご覧頂けるとわかります。ただの珈琲とご飯が好きな人です。

Bingのイメージクリエイターで作成しました。髭が綺麗。

生徒は一人一台iPad(第6世代)を使用(貸与)
授業アプリはロイロノートがベース
教員は校務用WindowsPCを使用
生徒教員全員にOffice365のアカウントが配布されています。
私はiPad無印+MacBookAir M1+ポケットWi-Fi+AnyCast(Wi-Fi投影)
教室には据え置きの短焦点スクリーンとプロジェクター


●作成手順

1.ログインする。
2.左のチャット履歴の上部「Explore」を選ぶ
3.「Create a GPT」を選ぶ
4.左画面がいつものChatGPT、右側が作りかけの自作Bot
5.いつものように「こんなことをしたい、こんなものを作りたい」を伝える。
6.指示しては右で試して、指示しては試してを繰り返す。
7.左画面上部の「Configure」から詳細を決める。
8.アイコン(これも左で指示を出せばDALL-Eで作ってくれます)、名前、Description(名前の下に出るBotの概要)、Instructions(チャット枠上に出る、4つくらいの簡単な指示例など、何書いてもいい)をそれぞれ決める。あとはいじらなくても大丈夫。

はい、完成です。めっちゃ簡単。

●先生が作るべきBotは

作る内容はざっくりでもいいですが、なんでもかんでも答えてくれるわけじゃないです。

教員が作ったものだけじゃなくて、Xで流れてくる作品たちを見てたらだいたい何ができるかわかってきます。

個人的に便利かなと思うもの(まだ作ってない)は
・文章校正系(作文特化、振り返り特化など特化型がいいかな)
・校務系の質問答えるやつ(ICT主任にくる質問に答えてもらう)
・各行事の役割Bot(文化祭の音響についてなど)

ただ、どこまで個人情報を提供していいのかという問題は出てきます。特に作文は...難しいところですよね。今のところ。

●授業振り返りBot

上記のBotを作ったとして、どう活用するのか。
ここからは長文になるので、複数回に分けて投稿したいと思います。

文章校正系
特化型を作るのがいいかなと思います。

*授業振り返りBot

その名の通り、授業の振り返りを毎回校正するBotです。これはほんとに必要だと思います。
「書く」ことを課題と捉えている学校は多く、そのほとんどの学校で「振り返りを毎授業でさせよう」という学習部による取り組みや、「何文字以上の文章を書くことができる」という目標を立てていることかと思います。

でも、「振り返り内容の指導」って難しくないですか?

授業の最後に書かせて、次の授業で見せる。
「これはいい振り返りだね」の共有はあっても、個々の文章に細かな指導ができるわけでもなく。
理想の振り返りはわかっても、自分の文章を具体的にどう変えればいいのかはわからないまま。

そこでこのBotの登場です。
・今回の授業内容の振り返りができているか
・自分の意見が書かれているか
・誤字脱字や主述のずれはないか
などを中心に校正をしてもらいます。

大切なのが、「校正後の文章は出力しないように指示する」ことです。

修正すべきポイントを提示するものの、校正後は出させないことで更に自分で書き換えることができます。
また、「校正後も出力して」と指示を出せば書いてはくれるので、例が必要な生徒には提示することも可能です。

いつも手書きで書かせてるから、入力なんてしてられない!

わかります。
そればっかりはしかたない。

ただ、やり方はあります。
①振り返りを書かせる「目的」を変える。
→手書きでないと養えないことはなに?「気持ち」が大事!という答えであれば、本当に養いたい力はなんなのか考えてみて欲しいです。漢字変換されてしまう!という答えであれば、漢字を振り返りだけで養おうとしていない限り変えることができるはずです。

②手書きで書かせて、入力もさせる。
→手書きは授業内で終わらせ、提出前に写真を撮っておく。入力は家庭学習でさせる方法。書いた文字を入力するだけなので、そこまでの手間だとは感じません。むしろ休み時間で終わらせる人が多いくらい。これ、良いのが入力してる途中に漢字ミスに気づけるんです。提出後なので手書きは変えられませんが、「自分で間違いに気づくことができる」はいいですよね。

③手書きで書かせたものをスキャンさせて提出させる。先生はそのデータから文字情報を読み取り、文字データにする。
→だいぶ面倒です笑。

私は、振り返りは全て入力して提出、作文などは半分半分です。それぞれの「書く」学習にめあてを持たせているので、生徒も理解しています。

校正するための指導は、Bot画面からコピーして生徒個人へ配信しています。その日のうちにできますが、それでも流石に時間はかかります。

Formsで書かせて、自動でExcelへ転記。
転記されたものを自動で校正させ、その回答も自動で生成される...みたいなオートメーションも組めると思います。誰かやってほしい。

なによりいいのが、勤務校の実態にあわせて微調整できる点。見るべきポイントを先にBotに与えておくのです。

例えば、一文が長くなる生徒が多い場合や繰り返し同じ言葉を使うことが多い場合などです。

もちろん指示なしでも校正してくれますが、毎回ではありません。必ず見るべきポイントを指示しておくことで、より実態に則した返答をさせることができます。

●他のBotはまた後日

いかがでしたでしょうか。

ふりかえり校正くんの共有URLはこちらです。

https://chat.openai.com/g/g-Q3X91ijTd-hurikaerixiao-zheng-kun

これは楽になりたい!から作るモノというよりは、より学びを深めることができるものであることが伝われば嬉しいです。


手書きで赤ペンで添削をしている先生、本当に尊敬します。ここは他意は無く、私が一番苦手な作業なんです。心のこもった手書きで書いてもらった添削は、やっぱり次への活力にもなるし、なにより「大切にされてる感」が出ます。「心理的安全」という言葉を最近意識するようにしていますが、こんなことの積み重ねが環境を作るんだろうと思います。

だからこそ、私は校正をBotに任せて(全振りではなく)、できた時間でその後のサポートをしています。校正する点がわかっても、校正できない生徒はたくさんいます。

そのためにも事後サポートは絶対必要です。

みんなが余裕をもって生徒と話せる時間が増えることを願っています。

次回は作文校正Botについて紹介します。
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