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みんなのお悩み相談#4 ADHD当事者、必死でなんとか仕事はできているけど…だからこそ辛い!

こんばんは。
LITALICO仕事ナビ編集部です。

読者のみなさんからいただいた「はたらく」ことにまつわるお悩みを毎週1つずつご紹介、読者のみなさんや支援者・専門家サポーターからの応援やアドバイスを募集する「みんなのお悩み相談」コーナー。

今回は第4回目のお悩みです。

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ご相談者: なここんさん(30代・ADHD・就労中)

なここんさんからのお便り
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9年前に就活に失敗してから体調がおかしくなり、診てもらってADHDと診断。

3度ほどの転職を経てどうにかこうにか2年弱今の会社で事務として一般就労しているが、合わない環境で精神の疲労による体調不良が多すぎます。耳鳴り頭痛、過呼吸、声が出づらい、パニック状態は日常茶飯事で、先日は逆流性食道炎にもなりましたが、それは薬で散らしてます。

一方医師からは、精神障害者手帳取る程の規模でもないと言われているし、体調不良も「会社に行けている以上それを続けるしかない」と言われ医師も私もお手上げ状態。休職も意味がないと言われてます。(薬はコンサータ飲んでます)

仕方ないので自分を殺して普通に通勤し、会社で過呼吸起こしながら机の前に座り、周りの人とうまくコミュニケーション取れずそして些細なミスで嫌悪し、またトイレで涙が止まらない、でも残業を維持でも乗り越えて家帰って夫に愚痴吐いて当たってしまいます。

ひどい時には朝、夫にまくら投げたり、手を引っ掻いたりしてしまいます。自分も未だに自傷する時もあります。

私の荒れ具合をわかって結婚してるし家事を強要されるみたいな事もないので、今のところ離婚に繋がるとかはなさそうなのですが、いつかヒートアップしたら、と思うとゾッとします。

まさにグレーのところで一番手の行き届かないゾーンにいます。なんとかやりきれてしまうのが問題です苦笑。でもその為人の何倍も脳疲労起こしやすいなんて周りはわからないので、周りができるからできるよね?という感じで仕事がきます。カミングアウトするにもどうして良いかわからないしそもそも医師は不利になるからするなというと思います。

家に帰ってきたり休みの日になると少し上がるのですが、平日はなかなか。

転職するにももう怖いし、社歴も浅いので不利ですし、結局どこ行ってもこんな状況が続くんだと思うと転職も無駄で行動する気になかなかなれません。
結局死ぬまでこの状態と共に生きていくしかないかと思っている次第です。
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ADHDのある、なここんさん。

なんとか、必死で仕事にはついていけているけど、だからこそ周囲に伝えづらい、支援を受けにくいというお悩み。

読者のみなさんからの応援の声をご紹介します。

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わかります。不安ですよね、私もADHDと診断されました。
仕事は休職中です。病院から教えてもらい、若者サポートセンター、ハローワーク、障害者職業センターいろいろ回って悩み事を話しました
最終的に地域活動支援センターに通っています。そこでは、簡単な作業をしています。仕事をやりたいのに出来ない自分が悔しいと思っていたのですが、今いろいろな障害者の人達とやっていると、勉強になっています。悩み事を言ったりしています
でも、同じ悩みを持っている人たくさんいます。私も応援しています
一緒に頑張りましょう。
(回答者: 蓮花さん)

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テレワークとか、自宅で働く制度がある会社なら、まわりに気も使わなくていいし、慣れた自宅で仕事できるから楽になるのでは?いまの会社じゃなきゃ無理と思わず、在籍しながら、自分に合う形態で働ける会社を探してみるのもいいと思いますよ。
(回答者: あっきーさん)

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私は診断はないのですが、ADHDグレーです。忘れやすく、気も話も散るし、トークは衝動的で、場も読めません。気がついたら考えるより先に行動するときもあれば、やらなきゃいけないのになかなかとりくめないことも多いです。

いま50歳。会社員生活25年。
20から30代は、周りからの評価真っ二つで、仕事がうまくいって、楽しいときもあれば、失敗ばかりでとことん追い詰められることも多く、だいたい、ストレスでイライラしてました。
正直、いま振り返ってみると、「よく今日まで生きてこれたなー」と思います。
結婚して子育てして、今も働きながら言えるのは、
ADHDは年を経て扱いやすくなるのかも?ということです。
私は、自分の困った特性が、だんだん落ち着いてきて、ココロがザワザワしなくなり、「いい自分」か増えてきます。助けてくれる友だちも増えました。

若い時は、飲み会、残業、お人好しな引き受け仕事など、うまく回せないかもしれませんが、自分の気持ち、体調、生活の余裕を大事にしたほうが、生きる道がみえやすく、楽に生きることができます。
その過程の中で、お仕事を休む選択も有りだと思います。
わたしは、30代で、3回、仕事を休んで、ボランティアをやったり、育児をしたりしましたが、その時間の中で、自分を見つめる余地をいつも残すことを覚えました。

また、わたしの場合、身体を動かすことで、かなりの体調不良を軽減しました。運動というより、ほとんど軽いストレッチです。ゆるい体操がカラダを楽にしてくれます。

50歳のいま、とても生きやすいです。
必ずこうなると言えませんが、人の脳は変化しますから、なここんさんの脳も変わると思います。
(回答者: シーラさん)

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なここんさん、こんばんは。
グレーゾーンでギリギリカミングアウトなし、とても大変ですよね。

私も就活で上手くいかず、派遣で働いていた時はカミングアウトなし、いわゆるクローズで働いていました。パニック、書類は誤って破棄しそうになる、時間の感覚が分からなくなる、過呼吸になっていたことが多々ありました。

お話を読ませていただいて、何となく重なる気がしたのですが、今回なるべくカミングアウトなしでということで、私ならどうするかなと思いました。ご主人がいらっしゃるとの事ですので、ご主人とまず作戦会議を一緒にしてみるのが大前提です。

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その上で、だいぶ長くなってしまいますので、ここで3つのキーワード(キーフレーズ)にまとめますね。

1. セカンドオピニオン
2. 職場の理解者を作る
3. 頓服を出してもらう

この3点について、以下書いています。長くてすみません。

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まず思い浮かんだのが、セカンドオピニオンです。ただ、発達障害の診察ができる医師が予約が取りにくかったり、中々見つからない可能性もあるので、時間がかかると思います。また、セカンドオピニオンなんて!と思う主治医の方の場合もありえるので、その場合は、発達障害支援相談センターなど、ネットで検索してみるといいと思います。

私の場合が、当時まさに「セカンドオピニオン?(懐疑的)」な主治医だったので、とりあえず支援センターに電話をするところから始めました。ちなみに、「セカンドオピニオン」といっても、別の診断名をつけてもらうということではなく、別の医師から見たらどう治療するか、どう対応するかという視野を得るためとイメージしてもらえればと思います。

ただ、セカンドオピニオンにたどり着くまでは時間がかると思います。特に初診は尚更かもしれません。

そこで、別の視点として、職場が思い浮かびました。職場=カミングアウトと思うかもしれませんが、まず、悩みを相談できる人はいますか?同僚(先輩など)、直属の上司(自分の業務にダイレクトに関わる人だけでまずは大丈夫です)、人事担当、産業医など、色々な人がいると思いますが、一番信頼できて相談しやすい方に困り事として相談してみてはどうでしょう?いきなり全部理解してもらえるという訳には行かないと思いますが、少しでも頭の片隅に残しておいて貰えると、いざと言う時に少し心強くなるかもしれません。直接ADHDの話ではなく、あくまで一般的な悩み事の体でADHDグレーの悩みを相談することがミソです。良ければ、職場でプチ理解者になってくれそうな人を探してみてもいいかもしれません。

あと、これは職場の中の人に思い当たらない場合ですが、少量の頓服を出してもらうのはいかがでしょう?飲まない日は勿論飲まなくて大丈夫です。緊急と思ったら飲むものだし、「頓服」と書いて、「おまもり」と私は読んでいます(笑)。

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最後になりましたが、なここんさん、一人で抱え込まないでくださいね。長々と書いてしまいましたが、何か少しでも参考になれば嬉しいです。

読んでくださりありがとうございました。
(回答者: ジンベイザメのドリーさん)

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私も一般就労できるくらいの発達障害を抱えて働いております。
私の場合ASD傾向が強いので違いはあるかもしれませんが、なここんさんと似たようなことを感じながら働いているのでとても共感できます。

普通に働いているだけなのに何ともいえないいろいろな体調不良に悩まされますよね・・・。私の場合は片頭痛とだるさと首・肩のコリがひどいです。
タスクによっては他のひとよりできるものがあったりするので、うまくできないことがあったりすると必要以上に非難されがちなのもしんどい要因なのかなと思います。

かなり身体に負荷をかけてがんばればなんとかやりきれてしまうというのは私も本当に辛いと感じています。
そういう日に家に帰ると、廃人になったように1時間ほど何もせずぼーっと過ごしています。
仕事上がりに遊びに行くことができるひとは超人かなにかではないかといまだに思っています。

そんなすぐに疲れてミスをすると必要以上にへこんでしまうダメな自分に対して、それでもいいじゃん!と思えるようになってきたところ、最近は以前より少し精神的には楽になってきた気がしています。
(肉体的な疲れはどうにもならないと悟りました・・・)

それでもいいじゃん!と思うためのやり方は簡単で、最近疲れてきたな とか 自分はダメなやつだ なんて考え始めたことに気づいたら、
「他のひとができることでもできないことはある!できないものはできない!でもちゃんと生きてる!えらい!」
というようなことを声に出して自分に言ってあげるだけです。声に出してポジティブにいろいろとあきらめる感じです。
はたから見ると相当ヤバイ人に見えると思うので、誰もいないところでこっそりやることが大切です。

私個人としては、カミングアウトはリスクが高すぎるのでやめておいたほうが良いと思います。
昔うつ病になった経験があるのですが、それを当時の会社の人に伝えたときから腫れ物に触るように扱われたり、理解のないひとからは「あいつは病気を盾に自分の要求を突き付けてくる」と感じているんだろうなという対応をされたことが何度もありました。
障害などに十分に理解がある文化的な会社なのであればカミングアウトすることで自分が楽になる場面はたくさんあると思います。
しかし私は日本のほとんどの会社では、カミングアウトをしても配慮や区別をしてくれるのではなく、不当な偏見と差別にさらされて不利益を被る結果になってしまうだろうと思います。

カミングアウトするよりも、自分が得意なことや苦手なことについてを職場の方々に伝えるほうがリスクが少なく、協力してもらいやすいのではないかと思います。
例えば私は耳で聞いたことを覚えておくことが苦手なので、「申し訳ないのですが、いま説明してもらったことをチャットでも書いていただけませんか?」とお願いしたり、「先ほど説明してもらった内容ってこうでしたっけ?」とチャットで送信して確認しています。
こうやってもらえるともっとうまくやれるのでお願いします!というスタンスでお願いすると、よほど敵対的な人でなければ協力してくれると経験的に思います。
もしかしたらなここんさんもすでに実践されているかもしれませんが、ご参考までに。

途中からアドバイスめいた内容になってしまって申し訳ございません。
なここんさんのいろいろな苦悩を受け入れてくださっている素敵な旦那様がついているのはとても心強いことだと思います。
一般就労できるくらいの発達障害だと行政や会社からのサポートが受けづらくてしんどいことが多いですが、素敵な旦那様と協力して素敵な人生お過ごしくださいね。
(回答者: 凸庵さん)

Information
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働くことに障害のある方の就職情報サイト「LITALICO仕事ナビ」


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