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6年で700人の友だちを作ったFacebookを辞めました。

大学に入ってから始めて6年間、さまざまな出会いとつながりを作ってくれたFacebook(以下FB)を、11月末をもって卒業した。これまでにできた友だちの数は約700人。FBがなかったら確実に一時的な出会いで終わるものを、まるで昨日も会ったかのような感覚で長年の付き合いに変えてくれるFBは面白かった。

 友だち100人でっきるっかな♪♪♪
余裕だった。
 

それでも「あ、辞めよう」と思ってから、実際に行動に移すまでは3日ほどと短く、それまで辞めるという発想が全くなかった。FBで宣言することもなく、突然やめた。FBでしか連絡先を知らない友だちで、これからも連絡取りたいと思っている数人にだけ、辞める宣言をしたら結構驚かれた。

 
友だちが700人もいて、なぜ辞めたのかをここに書こうと思う。あくまで個人的な感想だし、めちゃめちゃ自分の欠点まで綴るので恥ずかしいけれど、SNSにぼんやりと疲れている人などが読んだらもしかしたら共感してくれるのかも。
 

まず、自分のFBの使い方について説明しよう。投稿頻度には波があって、1ヶ月に4回程度のときもあれば、「俺はSNS大好き芸人~♪」と肩で風ぶったぎるレベルで調子こいているときは毎日。少なくとも起きたらTwitter、インスタ、FBの順でSNS徘徊をちょくちょくしていたので毎日何時間も眺めているということが結構多かった。友だちの投稿に「いいね!超いいね!すごいね!」などを親指ひとつで巧みに表現していたし、面白い投稿を投げて予想通りウケると俺は全知全能の神だと錯覚した。
 

そんなわけでFBの面白さにハマリにハマリ、大学在学中は年齢性別問わずたくさんの方との出会いがあり、そのたびにFBの友だち申請を送ったり送られたりして友だちをつくりまくった。友だちが更なる友だちの連鎖を呼び、お仕事に繋がったり、大学生活以外のコミュニティが自分を育ててくれたので本当によかった。だから今もSNSは大好きだし、SNSの時代に生まれてこられて本当に良かったと思う。
 
 

しかし、自分の中でFBの役割はもう終わったなと思ってきた。6年間でできた友だち700人のうち、タイムラインに流れてくる人は固定されてきた。さらにそこから連絡を取り合うとなるとかなり限られてくる。そして正直な話、苦手だなと思う方もちらほらいらっしゃった。
 

苦手な方たちは自分より何周りも年上の方が多かった。政治への愚痴や、若者への愚痴、車をぶつけられた話、親戚への愚痴、なんとかパワーのスピリチュアルな話、などなど「知らんがなボタンがあったら押したい」と思えるくらい面白いと思えなかった。でも友だちになっているし、投稿が嫌だなと思ったら投稿をミュートできるので受け入れねばなとも思っていた。人の価値観を否定してはいけない。でも、なんか目に入るとぐったりする。
 

そして、自分がスナックおりんママとして、スナックの1日ママイベントをしたり、色っぽいキャラクターで立ち回っている副作用も出てきた。



わたしは自分をキャラ立ちさせて、売り出して身の回りにハピネスを届けたいと思っている。投稿や行動で誰かがクスリと笑ってほしいし、人生捨てたモンじゃないなと思ってくれたらいいなと思っている。で、売れるためには少しでも目立つようなキャラを立てたいと思ったのがチャイナドレスに濃いメイクのスナックおりんママ。オープンな性も提供するし、触ると恋人ができるおっぱいもできるという謳い文句(事実)でやってきた。このキャラクターは楽しいし、わたしのたくさんの素顔のうちの一部である。
これはマジで自業自得なので仕方ないのだが、そんなキャラなのでおっさんにとにかく絡まれる。他のSNSはないけどやたらFBのメッセンジャーで連絡が来る。最初は友だち申請にも応じてきたし、地球の男は全員抱くという気持ちで(比喩です)、ファン層を獲得しようと思っていた。
 

さて、ここで繰り返す。
 
 
「知らんがなボタンがあったら押したい」と思えるくらい面白いと思えなかった。
 

投稿が嫌だなと思ったら投稿をミュートできるので受け入れねばなとも思っていた。
 
人の価値観を否定してはいけない。でも、なんか目に入るとぐったりする。
 

ファン層を獲得しようと思っていた。
 

 
これらの表現から、わたしはFBを楽しいと思えているだろうか?答えは否。


人の投稿と、FB上での関わりによってSNS疲れを引き起こし、楽しくないと思うようになってしまったのだった。一方で、売れるためにはたくさんの人の目に止まってもらいたいという思いが、楽しくないという気持ちを鈍らせていた。でもあるときに義務感で続けようとしているだけで楽しんでないな…楽しめていないならやってもしょうがないなと、おっさんからのデリカシーのないFBメッセンジャーにうんざりしたときに初めて気づいたのである。
 
 
じゃあ辞めようと思ったときに自分に問うた。
 
おりんママよ???6年間でできた700人の友だち、ここで辞めたら一生連絡できない人もいる。人脈は宝だとも言うし、繋がっておけばいずれ何かで関わるかもしれないよ?

もうひとりのおりんママが返した。
 
今の時点で連絡してないウン何百人が今後、自分の人生で関わる可能性はゼロに近い!それよりも関わりたくない人ばかりがいるSNSに疲れながらしがみついているほうが精神衛生上悪い!自分も愚痴を投稿するようになってしまうかも!!
そして、FB以外でもSNSはある!Twitter、インスタ、LINEで連絡が取れるから大丈夫!FBのみの友だちで今後付き合っておきたい人(数えたら5人しかいなかった)はメッセンジャーでLINEでも教えておけ!!

 
 論破。
 
ということで11月末の夜、5人に連絡を取ってFBに残ってる懐かしい写真をフォルダに取り込んで、アカウント削除の手続きをし、青地に白地の「F」がついているアプリに別れのキッスをかわし、×ボタンを押したのだった。
あれから4日経った。今でも癖でアプリを開こうとするが「F」がどこにもないことで辞めたんだ、と気づく。そしてすーっと明るい気持ちに包まれる。700人のうち、また出会う人はいるだろうし、新しく出会う人もたくさんいるだろう。いつかまたね交点の先で。
 
 
面倒くさいことが重なって楽しめなくなってしまって辞めたFBだけれど
先述した通り、本当に便利なツールで今の自分を作ってくれた存在だった。Twitterと違い長文投稿できるし、いいねしてもらえると嬉しい。投稿がきっかけで何年ぶりかに再開することができたこともあるし、暖かいコメントに助けられたこともある。投稿内容を振り返ると、青かった頃さえ愛おしいし、自分を表現しようと模索していた足跡が美しい。
ほんとうにありがとうFB。6年間本当にありがとう。
 

スナックおりんママはFB以外でもTwitter、インスタ、note でどんどん磨きをかけて輝いていくので見守ってくださいな。一緒にたのしく作っていこうね。


そして今、SNS疲れを発症している人がいたら、一旦スマホを置いて調整してみるのもいいかもしれません。自分の心に持つ感情を見落とさないように。色眼鏡で自分を見ないで、丁寧にありのままの自分を手にとって、正しい位置に戻す作業も必要だと思います。SNSはおもしろいけれど、自分の全てじゃないから。
 
 
これからも好きな服を着て、好きな人たちと、好きな飯を食べて飲んで踊っていこーぜ。
 
ここまで読んでくれて本当にありがとう。
 
 今日も世界を幸せにするぜ。

さよならさんかくまたきてしかく


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