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ゆるい雑学

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多様な分野についてゆるめに語っていきます。
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当たり前の裏側を覗き見る

ChatGPTの大活躍により、大抵の質問が数秒でまとめとなって返ってくる時代になりました。2年前には想像もしていなかったような仕事の仕方になっています。AI固有の能力だけでなく、AIを動かすサーバーのキャパの問題もあり、向こう数年はエンジニアがA Iを使う構図が続くでしょう(その先の世界については、また別途記事にしますね)。 商社時代、システムに合わせて仕事の仕方を変える、という声をよく耳にしましたが、細部まで一般的なシステムに合わせるのは逆に非効率だったりしますので、私は

量子力学をかみ砕く  〜この世は不確実性でできている〜

最近YouTubeでも量子力学や量子コンピュータを取り上げたビデオをよく見かけるようになりました。 私も趣味で書籍やYouTubeを見て量子力学の勉強をしたりしてきて、人に説明して「へー!」と言ってもらえるくらいには理解していたつもりが、実は心の底ではモヤモヤしていました。 最近このモヤモヤが晴れて解消したので書き下ろしてみようと思いました。 量子力学の特殊性を受け入れたら そもそも量子力学(ミクロな世界)とニュートン(古典)物理学(マクロな世界)の大きな違いは、不確

量子力学で使われる「観測」を曖昧にしていたから「量子力学的には不思議なことが起きているんだ」と仕方なく理解してたが全然不思議じゃなかった。観測行為が電磁場を通してPhotonのエネルギーを奪い、消失し、消失地点が光の位置。消失した後2点目の位置(距離)が必要な速度は分かる訳ない。

ストレスに強い体づくり

社会人になっても部活に入り運動し続けてきた生涯体育会の私ですが、社会人6年目の頃、駐在地の慣れない土地で仕事が多忙を極め、心を壊しそうになった経験があります。元々明るい性格で、ストレスにも強かったので、自分には縁のない話だと思っていたため、驚きました。 その頃は、慣れない仕事でうまくいかず、できない自分に嫌気がさしたり、自分なりの輝かしい将来像があったので逃げるわけにもいかずと、様々な要因が重なって、気づいた時には体重も落ち、消化不良、不眠症など、絵に描いたように体調が悪化

「思ったのと違う」をやり抜く力

先日アメリカの大学生から相談を受け、その内容がとても印象に残ったのでシェアします。 この学生はデータサイエンス専攻の1年生。4年後の就職を見据えて既に様々なインターンに関わっており、今回の相談は「今学内インターンの仕事を辞めようか迷っている」というものでした。彼はインターンやプロジェクトを掛け持ちしており、それに加えて授業や課題もあります。大学1年生のうちから、4年後の就職について具体的に努力し始めている姿はまぶしく、更に人を頼る力を若くして既に身につけている事に感銘を受け

AIがもたらすオフィスの変化

今や「機械学習」、「AI」という言葉を見ない日は無くなりました。もはやゲームセンターでも見かけることになるとは10年前には想像もしませんでした。この記事では、「AIがホワイトカラーの仕事を奪う」という杞憂ではなく、我達自身がどう変化し、AIとうまく付き合っていけるのかに焦点を当てていきます。「AIのオフィス進出」「私達に求められる素養」「AIがもたらすオフィスの変化」に3部構成にしています。 なお、前回号の「商社のリアルな社風とその背景」の締めくくりに、AIのオフィス進出と

AI人材になる この先の未来の生き方

前回、AIがもたらすオフィスの変化では、AIのオフィス進出が仕事の抽象度を高め、組織構成の変化をもたらすと考察しました。また、その変化に対応するために必要な5つの素養も紹介しました。後編では、この素養を育てるために、今私達にできること、に焦点を当てて考察していきます。 同僚のAIとうまく付き合うために必要な素養 簡単に前回記事をおさらいすると、AIに仕事をさせるためには、1)AIとのコミュニケーション能力が新たに必要で、AIの仕事を管理するためには 2)答えを知っている(

コンセンサスを取ってうまく生きていく

まもなく師走ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。 今日はコンセンサスについて考察します。 組織で活動していく上で、人によって価値観や感覚が違うので、「ちょうど良い」塩梅を見つけ出すのは一苦労です。そんな中で、人を束ねて物事を進めるためにコンセンサスはとても重要な役割を持ちます。 私の経験上、コンセンサスは人によって違う価値観をピザの様に継ぎ接ぎしたものでも、 みんなが違う意見を持ちつつも仕方なく従うルールでもなく、 「皆で新たに生み出した合意」だと思っています。

AI世代の学校教育

ChatGPTをはじめ、パソコンやスマホがあれば誰でもAIにアクセスできる現代に、学校教育の意味を考えたいと思います。 学校教育の意味 結論、学校教育には意味があると私は考えています。 仮に、AIに対応した教育にカリキュラムを変えなかったとしても、まだ意味があると思います。私は商社時代には会社員として生き、今はエンジニアとしてまた違った環境にいますが、そのどちらの分野でも学校教育には意味があったと感じます。 最初におことわりしておきますが、学校教育(特に高校以降)で得

1週間を全力で生きるためには

「1週間お疲れ様でした」 金曜日は自分にこの言葉をかけ、ビール片手に憂さ晴らしする。社会人を経験した人なら誰しも一度はこんな経験したことがあるんじゃないでしょうか。 そして土曜・日曜と充実した週末を過ごした後やってくるのが月曜日です。今では死語かもしれませんが、サザエさん症候群(サザエさんの放送が夜終わると、明日から始まる仕事を意識し始めて憂鬱になる現象)なんて言ったものです。 私も商社勤務時代、月曜日になるのが嫌で嫌でしょうがない時期がありました。3、4年目でしょうか