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アイデア と 企画 は 両輪だ

「アイデア」「企画」 どちらもクリエイティブな香りのするワードだが、かなり性格の異なるワードであると思っている。

何かを実際に実現するには、「アイデア」と「企画」は両輪だと思っている。この「アイデア」と「企画」が、どう違うのか? 何故両輪なのか? について投稿しようと思う。

ちなみに、こんな投稿をする僕のプロフィールはこちら ↓ 
経営企画を中心に様々な規模の企業で幅広く業務に携わってきています。

アイデア は 「ラフスケッチ」 で 企画は 「設計図」

アイデアと企画の違いをものづくりで例えると、アイデア は 「ラフスケッチ」で 企画 は 「設計図」だと思う。

アイデアは、コンセプトのように核になるものを「イメージ的」「象徴的」に伝えるラフスケッチやイメージパースのようなものだと思う。
「エモーショナル」に訴えるものであり、ロジカルなものでは無い。
むしろ、伝える為には、ロジカルでない方が、コンセプトをしっかりと伝えられる事すらあるだろう。

人間は感情の動物だ。エモーショナルに訴える「アイデア」は、人の感情に訴えて動かすという点で実現させる為の大事な要素だと思う。

一方、企画は、アイデアを実現する為の設計図や作業工程にあたるものだと思う。
実現の為の必要要素を漏れなく・ダブりなく抜き出して、時系列にまとめ、資金や時間・人手などのリソースの目途をつける事が求められるだろう。
この際に必要な力は、エモーショナルなもの要素よりもロジカルなものであると思う。

この要素も実現において、大事な要素と言えると思う。

アイデア だけも 企画 だけも 上手く行かない

何かを実現させるには、人を動かす面白さに溢れた「アイデア」とアイデアが絵に書いたままで終わらないようにする為に実現可能に組み立てるロジカルな「企画」の2つの要素が必要だと思う。

アイデア だけも 企画 だけも 上手く行かない のだ。

実際に進めて行くと上手くいかない要因は、「リソースが確保できない」とか、「アクシデントが発生する」とか、他にも要因はあるだろうが、
アイデアと企画が揃っていない事が最も多いのではないだろうか?

そして特に
「優れたアイデア」があるのに「企画」に欠陥がある事で上手くいかない
ケースが多いと感じる。

アイデアと企画を両輪とするには?

どうして「企画」に欠陥が生じてしまうのだろか?

その前に「優れたアイデアを生み出せる人」について少し考えたい。

優れたアイデアを生み出せる人の多くは、優れた感性の持主で「新しい何か」に興味を示していると思う。
この優れた感性の持ち主の多くは、次々に新しい事に興味を示す。企画よりも次の新たなアイデアに意識が向くのだ。

いや、そもそもアイデアを人に伝えた時点で、全て出来上がっていると思っているのかもしれない。それ位の楽観さがアイデアを生み出すには重要だとも思う。

この為、アイデアを生み出せる人は、企画に興味が向かず、実現という意味では欠陥が生じてしまうと思うのだ。

では、どうすれば、アイデアと企画を両輪とする事ができるのだろうか?

僕はアイデアを生み出せる側が、企画要素を持つ人をリスペクトする事がポイントであると考えている。

「お互いにリスペクトするではないのか?」 と考えるかもしれない。この意見には同意でお互いにリスペクトが必要だと僕も思う。

しかし、僕は、アイデアを生み出せる側が企画要素を持つ人へリスペクトをする事が好循環を生むと考えている。

それは、企画要素を持つ人は、アイデアを生み出せる人に対して既にリスペクトしているケースが多いと思うからだ。
企画要素を持つ人はロジカルに構成要素を分解できる。つまり「何が足りないか」を理解できる人達だ。

これを前提とすると、仮に企画要素を持つ人がアイデアも生み出せるなら一人で実現できるはずだ
裏を返せば、実現できないという事は、アイデアを生み出す力が不足しているという事だ。
つまり、良い仕事を実現するには、良いアイデアを生み出す人が必要だと既に認識しているはずなのだ。

だから、結果を生み出す好循環をつくるには、アイデアを生み出せる側が企画要素を持つ人へ向けてリスペクトする事が大事だと思うのだ。

上流工程のマインドが とても大事だ

アイデアと企画の関係は、「工程」で考えると上流にアイデア下流に企画という関係にある。
この関係はあくまで「役割」や「工程」としての位置関係にすぎないのだが、上流工程を担う方は、下流の工程を軽視しがちだ。

確かに上流工程が無い限り、下流の工程は動き出せないのは事実だ。でも、完成させる、良い物に仕上げるという視点でみれば、下流の工程も揃ってこそなはずだ。

ビジネスにおいても、「発注者と受注者」「営業と管理」「貸し手と借り手」のように上流工程と下流工程があるだろう。
良い成果を残すには、一人で全工程を実施する場合を除けば「いかにパートナーシップをつくるか?」という点が大事になると思う。

パートナーシップをつくるには、互いのリスペクトが不可欠だろう。そして下流工程の役割を担う方は上流工程へのリスペクトは持っていると思う。(上流工程の人の期待レベルまでかはわからないが…)

上流工程に存在する方がリスペクトをする事で、上手く行くことが増えるのではないだろうか。
そんな風に考えている。

良い「アイデア」が良い「企画」に支えられ実現する世界は、きっと豊かな世界だと思う。両輪として動き豊かな世界になると良いな!

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