八幡宮の例大祭の週末。
今年の例大祭もコロナ禍により去年同様規模を縮小ということで平日の間に流鏑馬もせずにササッと終了されてしまった。

人々の健康のためとはいえ、武士の神社がなんとなく悲しい感じ。
というわけで、なんとなく雰囲気でも味わいたいなと思い訪れた鎌倉散歩。最初は宝戒寺から参拝です。

宝戒寺は北条得宗家の屋敷跡に建つ寺。
幕府滅亡時、新田義貞に責められたとき屋敷の裏にある櫓で得宗家一族郎党が腹を切ったところ。

その霊を弔うために後醍醐天皇が建立したのが宝戒寺。鎌倉幕府崩壊の宝戒寺・・・言い得て妙かな？
八幡宮にも鎌倉幕府跡にもほど近い、今も昔も鎌倉の一等地です。

来年の大河ドラマは鎌倉殿の13人。鎌倉北条家がフューチャーされること間違いなし。コロナ禍がすぎれば鎌倉も大混雑間違いなしだろうな。

秋の宝戒寺の境内は萩と彼岸花に彩られる。
彩られると言っても基本は白。

源氏の白旗になぞっているらしいのだが、北条家って平家系だってことは黙っておこう。
そもそも、政治的要因で源氏の将軍を3代で終わらせた張本人。今更源氏の顔色をうかがわれても・・・いいんだけど。

台風一過の週末で、彼岸花はすこしよれよれだし、一面の彼岸花というわけではなく、角に脇にと、ちらりほらりと花をつけている程度だけれども、そんな感じが何となくいい感じ。
御霊を弔うには派手にならないこれくらいが丁度いいかな。

疫病のご時世、参拝の人も数えるほどで境内散策にはちょうどいい。
来年、大河ドラマが始まったらこうは行かないだろう。

秋の鎌倉観光のスターターにはもってこいだわ。