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コウノドリ

学生時代からずっと勧められていた「コウノドリ」
ようやく読み終わりました!


毎度の自分語りなんですが私は機能不全家族で育ちました。
両親揃っていて、子だくさん。
よくお出かけにも連れて行ってくれるし、父も母も地域にも積極的に溶け込んでいる。
なので周囲の評価は「あんなに幸せそうな家族見たことない」というものでした。
でも扉を閉めれば私への精神的虐待(たまに肉体的にも)が始まります。
最近の虐待の事件でもそうなのですが家族という1つの集団の中で弱いものや敵を決めると他の人達の結束って一気に固くなるんです。
私の家族は私を標的にすることで一致団結していました。
虐待というには生ぬるいかもしれない…それでも私という最下層がいるから「仲良し家族」できているというか……そんな感じだったんです。
この話をしたところで他の人は認めないですけどね。
「被害妄想がすごい」とか私が精神疾患を持ってるからとかそういう方向へ誘導されちゃう。
近所の人とか親戚とかも「何てこと言うの!?」と私を虚言癖扱い。
確かに育てにくい子どもだった自覚もあります。
けど誰か一人でも私の味方になってくれる人がいればよかったのになぁ…。
でも今は割と言いたいこと言うようになりました。
家族もそれぞれ大人になり、昔ほどのパワーがなくなったので仕返しされる率が減ったのも大きな理由かもしれません。

と、ここまで別にどうでもいい情報を並べたのは「コウノドリ」という妊娠出産を取り扱う話をこういう環境で育った人間が読むのは正直キツかったということをお伝えしたかったのです。
様々な社会的問題を扱った作品なので「子どもが可愛いと思えない」とか望まない妊娠出産とか虐待とか……たくさんのテーマを取り扱っています。
でもやっぱり圧倒的に「愛されて、望まれて生まれてきた子ども」の話が多いわけですよ。
私は第一子で、長子です。
なので親だけではなく、親戚中が待ち望んで生まれてきた子どもだったと思います。
きっと「愛されて、望まれて生まれてきた子ども」に入る。
けどその後、母の思い通りに育たなかった私は被虐待児として過ごすことになります。
待ち望んだからこそ、愛していたからこそ、私に対する期待が高かった。
私はそれに応えられるだけの能力を持たない子どもだった。
悲しいすれ違いです。
「コウノドリ」の中で何度も何度も見る妊娠出産、命の誕生というとてつもなく尊い瞬間。
そこに感動しないわけじゃないですし、自分が妊娠出産子育てを経験していないので(漫画とはいえ)「こういう心境なのか」などの気付きはビックリするぐらいたくさんありました。
なのにどこか遠い世界の物語という感じで……。
作品自体が長期連載ということもありますがなかなか読み進められなかった一番の理由はきっと私の成育環境にあったんだろうなって。
当然のように愛されて育つ子どもたちが、素敵な先生やサポートしてくださる方に出会える登場人物が眩しくて……嫉妬していたのかもしれません(笑)
でも四苦八苦しながらも読み切って本当によかったって今は思っています。
出産は奇跡。
「絶対」はないのだと。
本当に本当にその通りだと感じました。
よく「母子ともに健康です」という言葉を聞きますがそれって皆さん普通に仰ってるけれど超絶奇跡なんです。
安定期なんてない、のもそうだと思います。
母親は自分の体内でもう1つ(多胎児ならそれ以上)の命を十月十日守り通すんですよ(実際十月十日ぴったりでもないですし)
「妊娠出産は病気じゃない」って言いますが(本人が望まない病人扱いは必要ないけれど)丁重に丁重に扱われるのが当然の時期です。
だからってSNSで話題になる「妊婦様」みたいな方は困りますが……。
私は絶対に母親と同じ道を辿るという確信があるので子どもは望まないことに随分若い頃決めた身です。
虐待して、子どもも自分も傷つけるくらいなら回避したいので。
だから妊娠出産の機会はないでしょうけどそれでも勉強になりました。
自分自身もそうですが子どもに関わる仕事をしている人には特におすすめです。
あと父親(これから父親になる人)に読んでほしいです。
あ、祖父母(実のとか義理とか関係なく)にも。
もちろんこれから妊娠出産をする人、もう子育てが始まっている人にも。
って言いだすと「全員に!!」ってことになりますね(笑)
でもそれくらい命の誕生を(残念ながら救えない命の話もたくさん出てきます)丁寧に丁寧に描き切った作品です。

私は「マガポケ」というアプリで読みました!

「コウノドリ」以外にもたくさんの作品が読めるので興味ある方は是非覗いてみてください!
ちなみに私は四宮先生が好きです(笑)

「コウノドリ」本編の話より私の自分語りが多くて失礼いたしました!!

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