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友人との再会、撮られること

昨日、一年半ぶりに再会した友人は髪が肩下くらいまで伸びていて、ふわふわの赤茶色の髪の毛に白いブラウスとモザイクタイルのような柄のワンピースを合わせていて可愛らしい姿だった。

一年半前に初めて会ったとき、彼女はわたしを撮りたいと言ってくれた。そしてわざわざ遠くから来てわたしを撮ってくれた。そのときの楽しさをずっと宝物のように大事にしてきたし当時の写真は今でもだいすき。


しかし今日は撮られるという感覚を目の前にしていつものように怯えてしまい体が硬直して緊張してしまった。何もできなかった。動けなかった。今日も以前みたいに撮りたいねと話をしたからメイクもヘアセットも気合い入れて服もアクセサリーもお気に入りものを身につけた。なのにカメラを向けられることは自分と向き合うことにもなるということを突然突きつけられた気がして、自分の醜いところばかりを思い出した。そうだ、撮られるってこういうことだ。だから撮られるのが嫌だったんだ。相手にうまく撮れなかったと思わせてしまったらどうしよう、そういう相手の表情を見るのが何よりも怖かった。「撮られるの久しぶりで写り方、撮られ方忘れちゃったかも、ごめん」なんて言って自分とその場を誤魔化した。もう一度、自分のために自分の写真を撮りたいと思った。のびやかな自分で在れることと楽しかったその感覚を思い出したい。しかし彼女はわたしが緊張していたからか「そのままでいいよ〜」と言ってくれた。それからはカメラを前に照れ隠しながらも笑った表情でうつっていた自分はほんの少し良かった気がした。

後日「自然な素の写真が一番綺麗だなと思っていて素のしゅうさんを狙ってたんだけどわりとできた気がする!」と送られてきた文章と写真を見て、そのままでもいいんだと許された気がした。次はもっと撮られることに怯えずに羽を伸ばして楽しみたいね。その為にも自分の為に自分の写真をまた撮り始めてみようね。







わたしは人を撮るのも少しこわくて、それでも今日を残したくて、恐る恐る撮った友人との時間。

あんカレーパンという謎のカレーパンを食べる友人
わたしに珈琲を選んでくれている友人
友人が食べたプリン

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