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HCDとUXデザイン

先日、こちらの集まりに行ってきました。

その場で「HCD(人間中心デザイン)とUXデザイン ※1 の違いがわからない」とおっしゃっている方がいて、私の中でもスパッと一言で表せないトッピックだなーと思ったので、そのあとつらつらと考えていました。

私はHCD専門家 ※2 の資格を持っており、業務では主にサービスの評価(ユーザビリティ評価)を行なっております。
必要があれば、ユーザー調査もやるし、サービスの改善提案(サービスの設計から画面のUIまで幅広く)もやったりします。

「結局どういうことをやってるんですか?職種は何ですか?」と聞かれると、すごく困るんですよね。
HCD専門家は職種ではないし、前まで自分はデザイナーだと思っていたけど、それだけじゃない。最近はリサーチャーなのかなと思うけど、調査(リサーチ)と評価は違うし、ユーザビリティエンジニアなのか?と思うけどなんかしっくりこない。

そこで私が出した答えは、
私は、HCD専門家であり、UXデザイナーであり、UXリサーチャーでもあり、ユーザビリティエンジニアでもある
ということでした。どれか、ではない。答えになっているのか?という気もするけど。。。

HCDとUXデザインの関係ってどんなだろう?

ユーザビリティエンジニアはちょっとおいといて、ここではHCDとUXデザインについて考えていこうと思います。
私は、
HCDを、人間を考慮した設計をしていきましょうとの考え方であり、それを実践するためのプロセスだと思っているし(私の場合は、人間というよりは主に利用者になるけど。。。)、
UXデザインやUXリサーチは、それぞれの分野でHCDを実践していくことだと思っています。

つまり
・デザインの分野でHCDを実践する人を、UXデザイナー
・リサーチの分野でHCDを実践する人を、UXリサーチャー

だと、私は思ってるんだなーと、納得しました。
モノやサービスを作っていく調査・分析・設計・評価の活動全体を見通せるものがHCDなので、デザインもリサーチも含んでるんですよね。HCDは。

良いUXをデザインしたりするためのプロセスや考え方はHCDだけじゃないかもしれないけれど、関連の手法の根本を支えてるのがHCDだと思っているので、こんな考え方でもいいのかな、と思っています。

もちろん、こちらのnoteにあるように

"今の「UX」は文脈は、ユーザー体験と口では言っていますが、ユーザーの顔がイメージできていません。自分たち都合で作ったペルソナを、自分たちの都合で動かすのがUXになっています。"

という根本的なズレがあることも確か。

こんなご都合UXといえばいいのか妄想UXといえばいいのかを「いやそれ全然、実際のユーザのこと見てないですよね」とツッコミをいれつつ、プロジェクト自体を本来のUXに軌道修正していく実力を兼ね備えているのが、HCD専門家(もしくはHCDスペシャリスト)なのかなと思ったりしました。

軌道修正していくためには、サービスを作っていく活動全体を見通した上での判断が必要になるのではと思うので、UXデザインやUXリサーチなど単独のスキルではなく、横断的なスキルが必要になるんじゃないかな(今までの経験上)。

こんなことをつらつらと考えておりました。
・デザインの分野でHCDを実践することを、UXデザイン
・リサーチの分野でHCDを実践することを、UXリサーチ

というのは、私の中では腹落ち感ある表現なんですが、他のHCD専門家・HCDスペシャリストの皆さん、UXデザイナーのみなさん、UXリサーチャーのみなさんの考えも気になるところです(・ω・)ノ

うむ?そしたら評価の分野でHCDを実践することは、ユーザビリティエンジニアリングになるんでしょうかね???
だけど、ユーザビリティっていうと「使い勝手」だけしか考慮しない!みたいに受け取られそうで、ちょっと心外なんですよね。
そしたらもう、UXデザイナー、UXリサーチャーと合わせて、UXエンジニアって呼んじゃってもいい気がしてきました。

よし、今日から私の職種は『UXエンジニア』ってことにしておこうと思います。

※1:UXデザイナー表記について
UXDとかくと、UXデザインかUXデザイナーなのかよくわからんくなるので、UXデザインと書いてます

※2 : HCD専門家・HCDスペシャリストと記載しているのは
「HCD-Net認定 人間中心設計専門家 / スペシャリスト」のことです。詳しくはHCD-Netにて↓

参照:HCDとは

(こちらの書籍よりHCDプロセス図をお借りしました)

参照:UXデザイン概論


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