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野党“共倒”時代 #3:優良誤認表示におきをつけ

私が世界でもっとも愛する存在は犬です。
ワンちゃん。

あまりにも大好きすぎるがゆえに飼えません。
向こうからワンちゃんがたどたどしく歩いてきたら待ち構え、先を歩くワンちゃんを見かけたら並歩します。

大抵のワンちゃんは私に関心を持って近寄ってきてくれます。

そんな犬好きのおかげか
この前スーパーで誤って半額のドッグフードを購入してしまいました。

レジに並んだとき、横目に半額の缶詰が積まれてあったのでなんだか欲しくなってしまって……

最初はレジ前にドッグフードを山積みにするスーパーの悪意さえ感じましたが、ちゃんとドギーマンのロゴがあるため残念ながら優良誤認表示にはあたりません。

政治の世界ではどうでしょう。

できもしない夢物語をハイテンションで語り、聴衆の高揚感を煽る。

それで失敗したのが10年ほどまえの旧民主党政権です。

(功罪はさておき)あれだけ楽しそうに総理大臣を務め、政治とはコメディーではないかと錯覚させた小泉政権が終焉し、気の弱そうなオジさんたちが代わる代わる後を継ぎ、拍車をかけるようにリーマンショックが直撃しました。

こういう時って「本当に今のままでいいんですか?」みたいなことを言ってくる人に心を許してしまいがち。

高速代をタダにする、埋蔵金を掘り起こしてみんなをハッピーにする、基地問題の落とし前をつけるなど、到底自民党のおじいちゃんが言いそうにないラインナップを用意された国民は「民主党ならいっちょかましてくれるのでは」と大きな期待を寄せました。

その勢いはモノホンで、リーマンショックから1年も経たないうちに本格的な政権交代が成し遂げられました。

ところがどすこい、掲げた政権公約のほとんどが中止か先送り。
これこそまさに優良誤認表示ではないでしょうか。

その後東日本大震災が襲ったことにより危機管理体制の脆弱さが露呈(特に原発事故)

3年3ヶ月あまりで自民党に政権を明け渡しました。

それからはおおよそまともな総括や検証が行われず、政権批判に明け暮れるように。

政権陥落から10年近く経過しますが、立憲民主党や国民民主党の顔ぶれを見ると当時の政権幹部がズラリ。

共闘態勢を組む他の野党も指摘するべきです。
それをせず、足し算で巨大与党を打ち負かせると思っているなら国民をなめているとしか思えません。

ネット上の世論誘導が可能になった現代において、今の野党は格好の標的ですから、自民党よりもマシだとの評価が得られるには十数年~数十年かかると思われます………

                       了



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