医学論文解読 : 果物・野菜の摂取は病気リスクを予防するが。。。


16のコホート研究をまとめたメタアナリシス(複数の研究結果の研究)で明らかにされたこととしては野菜と果物の摂取量があらゆる疾患の死亡率と相関していることだ。野菜と果物を取れば取るほど(400g程度まで。それ以上は効果は見られない)死亡率が下がっているという結果だ。

画像1

これはあくまで、野菜ジュースや、フルーツゼリーなどではなく、野菜、果実を直接摂取する場合のデータであり、加工品や、抽出された栄養素の結果ではない。むしろβカロチンなどの栄養素のみを抽出した場合には、逆の効果が見られるのでサプリメントなどの摂取を検討している人は注意が必要だ。

言われてみれば当たり前ではあるが、最近果物摂取も糖質過多になるので良くない、という意見を結構見かける。データからすると、糖質過多以上にメリットが大きいので、果物摂取は大いに推奨であろう。(もちろん、糖質のみを抽出したジュース類はその限りではなく、むしろ非推奨である)

*津川友介先生の「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」で紹介されている論文を逆引きしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?