コミュニティデザイン-立ち上げ
企業がユーザーの行動をコントロールしない、ユーザー自身が「意味」を見出し好きな世界で集まる、コミュニティ。
中央主権的な支配がなく、ファンの中で新しい常識が生まれコミュニティの中から新しいブームを生み出す動き。
そのデザインについて流れをまとめてみました。
現状把握
コミュニティを新しく創出する場合にまずは周りの状況がどうであるかを把握する必要があります。
ファンマーケティングを探る
カルチャーを観察する
カルチャーの中で流れる時間軸を自分の時間軸に置き換えてみると理解しやすい。
一兆スマイル新聞(今はブログ)参考になります。
パーパス設計
コミュニティデザインとはパーパス設計にあります。
創出しようとしているコミュニティは社会の何のために存在するのか?
大きな問いを立て、抽象度が高い「理念」と理念から湧き上がる「問い」を立てます。
何を創造しようとしているのか?まずしっかり掘り下げてリサーチを重ねることで良質な問いにたどり着きます。
CULTI BASE(有料化されて少しショックですが、一部無料の記事もあります。)
戦略設定
ソーシャルデザインの基本は人と人(組織と組織)のつながりの中に埋め込まれているもの、という事らしいですが、昔から
人脈
ご縁
つながり
などを当たり前に大切にしていますよね。
そんな元々ある事を問いに落とし込んでいくと、例えば
どんな人脈が大切か?なぜご縁は大切か?どんなつながりがあるのか?
など、いくつか疑問が湧き上がります。
そもそも問いの思考をした際に、潜在意識的に持つものは
だから何?
それが私に何の得があるの?
おおよそ、既知である(すでに存在している事)に対しては価値を見出さないからです。
そこで、既知であっても特異な点を見つけ、理想のあるべき姿になるには、内部化の戦略をとる事がよくあります。
取引コストを考えると外部に依頼するより、内部に依頼した方がコストは下がるので、内部化させる、というのは実は命題です。
しかしながら、取引コストがそもそも低い(つまりROI/投資収益率が高い)にはかえって内部化によりパフォーマンスが悪くなりやすいという傾向があります。
コアメンバー育成
コミュニティとは共同体であるため、お互いの関わり合いの中で創造できる人材が求められます。
また、帰納法=実践により具体的な事例を集め一般化されます。
その為、越境人材が多いほど、場の力は強くなると推測できます。
先日もスタートアップで活躍される人材について記事を書きましたが、日本人同士のチームはあまり見られませんでした。
コミュニティ文化形成
コミュニティのいいところは多角的な視野を持つのに大変役立つ点です。
一人での活動ですと、限られた考え方しか出来ずいつまで経っても駒を先に進める事ができません。
その為、中央集権的な制約をしっかり解放し、多様な文化・人種・地域で形成されている必要があります。
ユーザー増加施策
コミュニティを運営していくには当然資本が必要です。コミュニティの中で生まれた経済は社会共通資本、つまり善意によるお金が元になります。
各プレーヤーによる情報伝搬、影響力、団結力が強ければ、ユーザーは自然的に増加していくのではないでしょうか。
戦略設定で「自分に何のメリットがあるのか?」という疑問に対して、便益があると、いかがですか?
人と人がつながり合うことによって発生する様々な活動に対して自分もその一部になることでエクイティを享受できる可能性があります。
コンテンツ企画
コミュニティの付加価値は以下です。
環境保全
地域振興
災害・紛争復興
社会問題解決
健康維持
これら5つの価値を基軸に「意味」を持った行動を促すコンテンツ設計が必要となります。
おすすめ本
プロダクトリサーチ・ルールズ 製品開発を成功させるリサーチと9つのルール
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