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7日にひとつずつ、重ねていくこと、見据えること

トントン。トントン。
9つの数字から数字をうっていく。


ペラ。ペラ。
片手はちいさな紙をめくっていく。


このちいさな紙も、ふえていく数字も。
わたしの今日までの生きてきた道だ。



いつもいっしょのお財布を磨いてみよう。


そんなメッセージをもらったのはお昼をすませた後だった。

お休みの日、夜になるにつれてわきあがる寂しいさとも名残惜しさともいえる、あの感覚が苦手だとポロっとこぼしたときに教えてもらったサイト。お休みエンドロールからのメッセージ。


わたしにとっては、のんびりしてしまって結局なんにもできなかったなぁって気分を和らげてくれる存在だ。


うけとったメッセージに提案されたことをひとつできたら、今日に花マルをあげられるのだもの。意外と実用的というか、日常のことがおおいのは、わたしの選ぶオーナメントと関係があるのかな。


さっそく、バッグのなかかはお財布をとりだす。ちょっとだけ色あせてしまっただろうか。でも、お気に入りのお財布だ。


入れていたものをすべてだして、ウエットティッシュでふいていく。


どんどん黒くなるウエットティッシュにびっくりしながら、すっきりとした気分がましていった。


乾かすために、少しのあいだテーブルにおいておく。その間に、カード類も整理して、でてきたレシートをいつもの箱にいれようとした。


ブワッっとあふれんばかりのレシート。ここの整理をサボっていたことをおもいだす。たくさんの紙がつかってきたお金なのだと思うと、なんだろう、邪険にできない。


んー、やろうかな。
まだ時間もあるし。こんなことがなければ、おそらくずっとこのままになってしまうだろうから。


あふれんばかりの紙をとりだし、整理しはじめた。

ざっくりわけて、計算していく。なんとも大雑把な家計管理。


食費とか日用品みたいなくくりではなくて、かったお店でだいたいわけていく。スーパーなら、食費。ドラッグストアなら日用品。コンビニとかは、カフェのは外食とか。


でも、まぁ、このくらいのほうが、わたしにはあっている。


ひとつ、またひとつ。紙の束がなくなっていくのは、気持ちがいいものだ。夢中なっていたら、いつのまにか数ヶ月ぶんのわたしの生活がはっきり、くっきりした。


でてきた数字に苦笑いする。たぶん、ひとり暮らしにしては予算オーバーなように思う。


これからはちょっとしっかりしないとなっとおもいながら、すっかりかわいたお財布にお金やカードをもどしていく。


計算した数字をかきとめていた手帳のカレンダーをみる。
来月、引っ越しとふたり暮らしをひかえている手帳をみて、そっと心にきめる。


あのね、今日は。未来をみれたよ。


名前もしらないけれど、メッセージをくれるサイトの主に伝えたくなる。
そうして、わたしの1日はまた、充実した時間を重ねるんだ。

いつも読んでくださり、ありがとうございます♡