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ちょっとずつ向きあって、飛んで。



音がほしくなる時がある。


大好きなアーティストの歌声でも。
店内にながれるどこか聞いたことのあるBGMでも。
どこか規則的で不規則でもある機械音でも。人々の話し声でもいい。


さびしくなった耳が、音をもとめてしまう。



寂しい時に聴きたい音は、心のなかのざわめきがひきよせる。


ひとりぼっちの寂しさというよりも。
逃げ出したくも、向き合わなければならないそれらから。
いっときだけ目をそらすために。


向き合ってという言葉ばかりを聞いてしまって、自分の至らなさから、心を守るように。



やらなきゃいけないのなら、早くやっちゃいなよ。

これまで何度も聞いてきた言葉は、鉛のように重くて。
わかってはいても、聞いているうちに重さをましていって、少しずつしか進めない時がある。


日数だったり、調べことだったり。
それでもいいわけなのかもね。
とんとんといい感じに進める人もいるのだもの。


なかなかぽんぽん進めない自分のことに、がっかりすることも多かったな。
音に逃げてしまっていることにも、しょんぼりしてしまっていた。


でも、ほんとは。
逃げてるって決めつけていたのは、自分だけで、逃げてなかったんだ。


その欲する音に耳を委ねていたとき、感じた。少しずつ、向き合おうとしている自分がいることを。


はやく、はやく、もっとはやく。


不安をかきたて、焦りや戸惑う心のなかの声を押し沈めるように。
音をきいて、自分の心を解放する。


向き合うことを少しずつ。


わかっている。
もっと早くできることはある。
半ば強制にしてしまえばいいと。

でも、それをしないのは。
向き合うまでのうじうじしている時間すらも、達成までの大切な過程なのだと自分に言い聞かせるため。

一曲ずつ聞いていくなかで、向きあうことが怖くなくなって。
進むよりも、そうだな。
音にのって、飛んでこう。



天月くんの『スターライトキセキ』。
Eveくんの『心予報』。
伊東歌詞太郎さんの『銀河鉄道の夜』。

今のお気に入りです。


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