指導要録その2で、転勤の際、要録がどうなったか、近いうちに書きますね、と書きましたが、なかなか書けずにおりました。
　ーイヤミスみたいな話なので、そういうのが苦手な方はお読みにならないで下さい。ー

　定時制に転勤したのは、大きな病院にかかるためでした。女性教員には多い病気で（なった時、まわりに話すと「私もです」とよく言われました。例外はスポーツウーマンだけでした）良性の腫瘍ができ、見た目がまるで臨月の妊婦さんみたいになってしまい、手術が必要でした。元夫と婚家が手術に反対したため4、5年その状態だったので、私に2〜3人こどもがいると思っていらっしゃる方もいます。

　前の学年主任のアドバイスで、朝の1時間目を全部空けてもらって、なんとか強度の貧血をやり過ごしてきましたが、その時かかっていた病院に1か月ごとの検査で同じ曜日の午前中に休むので、その時間帯に空きの人は1人しかいなくて、同じ人ばかり自習監督に当たるので、大変嫌がられました。
　○○さんは仕事をしていない、という噂が立ちました。私としては昼休みも放課後もフルで働いていたのですが、ある時、大出血を起こし、服がすっかり汚れたため、歩いて10分のところに住んでいたので、着替えに帰りました。同僚に断ってから30分ほどで戻ってきて、進路指導室の生徒閲覧室側で過去問解説の続きをしていたのですが、私を進路指導室に探しに来た教諭がいて、「家に帰ったまま戻って来なかった」と言いふらしました。ちょうど、自由出退勤がなくなった時期でした。

　その頃、人権委員会にいわくつきの体育男性M教諭と英語男性教諭が入ってきて、厄介な事態が起こりました。
　体育教諭は暴力とセクハラで訴えられたことがありました（「教職志望の方へーＭ氏の思い出」参照）し、英語教諭は学年会で話す内容と人権委員会で話す内容が全然違いました。
　その英語教諭の矛盾を、私が毎度、人権委員会で指摘したため、2人は結託して、職員室で私の悪口を言いふらしていたという話でした。数学科の美女先生が同じ学年から人権委員会に入っていて、最初件の英語教員の味方でしたが、次第に中立となり、しまいめに欠席がちとなりました。
　また影の黒幕、もとい影の軍師がＭ氏らに助言していた上に、女子実習助手や女子教員を取り込んで、私のいない時に、悪口の大合唱だったと、同じ教科の先生から聞きました。
　しかし、当時、私は進路指導室か教科室にしかいなくて、直接には全然知りませんでした。学校の中で最古参のあたぎ氏がいらっしゃる間は何とかして下さっていたらしいのですが、あたぎ氏転勤後、いろいろ実害が出てきました。

　それから毎日が戦いの日々だったのに、私は一番病気が重かった時期なので、あまり覚えてはいないのです。

　ただ、転勤し手術が終わって、退院して歩けるようになって、夏でしたか、指導要録の訂正印を持って来てください、と連絡がありました。

　前に指導要録の件で書いたように、担任は氏名印の後に印鑑を押捺するのですが、これは教務部が内容をチェックしてから捺すため、４月から５月のこととなります。転勤したので、一回目のチェック後すぐの呼び出しがなく、しかも５月には入院手術しています。ソフトボール大3個とゴルフボール大5、6個の腫瘍を取り出し、腸との癒着を切り離したため、かなりお腹を切ったので、普通に歩けるようになったのはかなり時間が経ってからでした。医師からも安静にと言われていたのです。夏までは移動はタクシーでした。それでも動くと若干出血がありました。

　夏に呼び出されて指導要録を見ると、例のネチネチの悪口そのままに、付箋が山ほどついて、クレームが書かれていました。内容的にはそれほど間違いは無かったのですが、朱の印鑑漏れに全部付箋が貼ってありました。指導要録（I）（II）の40人全員分なので、印漏れだけで80枚です。一枚貼ればわかるのに、付箋の無駄遣いだと思いました。

　さらに呆れたことには、2年で転入してきた生徒の、転入前の学校の要録コピーの3年の所にも印漏れと成績欠課記入漏れの付箋が各一枚貼ってあったので、アホか、と思いました。
　前の学校の指導要録に、次の学校の担任が記入するなんて、変です。もちろんその転校生については、本校の三年の所にも印漏れ付箋は貼ってありましたとも！

　教務部長が温厚な人で、爽やかに訂正が終わって助かりましたが、今思うと、あの教務部長は母校の一年後輩で、前年度は進路指導部長だったのでは？？？と今、思い出し、何だか不思議な気分です。

　ともあれ、変に正義感を出したために、毛を吹き傷を求めるような目に遭いました。

　ところが、これで終わったのではなく、転勤先にもクラブ顧問を通じて誹謗中傷がありました。
　しかし、これは妙な形で綺麗さっぱり解消しました。
　件の英語教員が、教室で人権上問題のあるビラを配布し大騒ぎになったというのです。高教組（大阪府の教職員組合）の方から連絡が入り、私にこの人はどういう人かと問い合わせがあり、かくかくしかじかと説明すると「とんでもない学校だ、大変でしたね」といわれ、転勤先での誹謗中傷は消えました。