見出し画像

50:22の試験的ルールの考察①

今回は先日、World RugbyのHPに書かれていた内容の考察を学生ラガーマンである僕が行い、それに対する意見を書いていきます。


主題にある55:22の試験的ルールに対する考察は次回の②で行います。

今回は、この試験的ルールが提案された理由について紹介していきます。


■ラグビーにおけるさらなる障害予防への提言

先程のHPの見出しは日本語で上記のようになっています。ここにもあるように障害予防がこの後に出てくるルール修正の提案の中核となっています。

World Rugby(WR)はデータに基づき障害予防に取り組んでいて、トップレベルにおける脳震盪の発生率は15%減少を見せている。

このように結果として発生率は減少方向にはあるものの、World Rugby's Law Review Group(LRG)はすべてのレベルのおいてさらなる障害のリスクの減少に注力すると発表しました。これにより、ルール改正が検討されているのです。


〇アプローチの中心はタックル

試合で発生した障害の50%、脳震盪の76%はタックルが原因で起きています。内、72%はタックラーに起きています。

原因としては試合時間の増加
1987年のW杯から現在に至るまでに試合時間は50%増加し現在の80分になっています。また、同時期に1試合あたりのタックルの件数が252%増加しました。

単純にタックルをする機会が増えたため、怪我をするリスクが増えたことになります。

改善策として6つの提案がラグビー委員会に提出されました。以下、それを簡易的に自身で解釈したものです。

・キックについて(55:22の試験的ルール)(試験的導入)
・交代可能な人数の削減(選手の保護につながるのかの調査を支援)
・ラックの中で自立すること(BDを調査する専門家グループがつくられるべき)
・ラック解消の定義(導入を承認しない)
・タックルの高さを腰の位置まで下げること(試験的導入)
・イエローカードを再検討する能力(試験的導入)

これら6つは選手保護とルールのシンポジウムで話し合われたものであり、さらに5つ、LRGが作成した提案が検討されました。

・チームの反則回数の制限の導入(オーストラリアのNRCで試験的導入)
・ドロップアウトについて(オーストラリアのNRCで試験的導入)
・7’sでの延長戦時は交代枠を1つ追加(HSBCワールドラグビーセブンスシリーズとHSBCワールドラグビーウィメンズセブンスシリーズで試験的導入)
・ハイタックルの警告(過去2年間U20の大会で導入、更なる試験的導入)
・タックルに関するルール変更(FFRコンペティションにおける試験的導入)

また、スクラムに関して、フロントローの首の障害のリスクについての内容も書かれていました。僕自身もスクラムのルールについてはかなりの頻度でルール変更があるなと感じていました。これらを考えるようになり、なぜこんなにもルール変更があるのかは理解できたような気がします。


■余談

僕自身英語が苦手ですが、HPの内容を僕なりに日本語にしてみました。

50:22の試験的ルールについてみてみようと思いHPを覗いたのですが、びっくりするほどの内容が書かれていたため、皆さまに共有したいと思い書きました。

ところどころの提案に面白いものがあったため最後に解説していきます。


The introduction of an infringement (penalty and free-kick) limit for teams. Once a team has reached the limit, a mandatory yellow card is given to the last offending player as a team sanction

チームの反則回数(PKやFK)の制限の導入。一度その制限に達すると、最後に反則を犯した選手にチームへの制裁としてイエローカードが与えられる。

まさか、このようなアイデアが浮かぶことに僕自身はびっくりしました。少ないチームだと1試合に5つも反則がありませんが、多いチームだと15個もの反則をしてしまいます。一番難しいのは、制限の具体的な回数の設定かなと思います。どこにそのガイドラインを設定するのか、興味があります。


• That restarts should take place on the five-metre line (as opposed to the goal line)
• That the requirement for kicks to be grubbers be removed
• That the seven-point ‘max zone’ be removed (so all tries carry the same value)
• That one-on-one skill tests be introduced to settle drawn matches (replacing extra-time)

4つ目の文を見てみてください。ここには、同点の試合の勝敗を決めるために1対1のスキルテストが導入されるべき(延長時間の代わりにするため)と書かれています。具体的にはどういうことなのでしょうか。僕自身は、サッカーのPK勝負のようなものかなと思いました。なんて面白いアイデアなのでしょうか。80分で試合の勝敗がつかない場合はゴールキック5本(キッカーは全員別)で勝負などとなれば、さらにキックの重要性が増します。ほかに面白い1対1のスキルテストでいえば、クロスバーチャレンジ等でしょうか。ラグビーのスキルは多種多様であり勝負する方法はたくさんあるので、それを考えるだけでもとても面白いです。



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。

これからも頑張ります!
16

岸岡智樹/Kishioka Tomoki

枚方RS/蹉跎中学/仰星高校/早稲田大学/Rugby Player
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。