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私は障害者向けのデリヘル嬢 大森みゆき

タイトルを見て中々刺激的な内容だったため、迷わず購入してしまいました。
「風俗の経験6ヵ月。介護の経験ゼロの私が出会った障害者の性の現実。
それぞれが抱える悩み。少しでも役に立ちたい、もう知らないふりはできないから。」

この本を読んで、著者の方は本当に優しい方だなぁと感じました。

ブラック企業で倒れるまで働き、退職したのちに風俗店でボーイをしているという知人男性にお願いし、ソープ嬢に転身。
借金返済と引っ越し資金が貯まったため、地元に戻り再就職。
しかしその再就職先の給料があまりにも安かったため、またしても風俗嬢のアルバイトを再開した。
その仕事の中身が「障害者向けのデリヘル嬢」だったという訳です。

「そもそも入れないと抜く自信がないとソープ嬢を選んだ私がなぜ今回ヘルスで働こうと思ったのか。健常者を相手にするくらいなら、ためらっていただろう。しかし、身体障害者のお客様なら比較的女性になれていないような気がして、過激で高度なテクニックを持たない私でも手や口のサービスでイカせられるかもと思ったからだ。やはり時給がよいことと、犯される危険が少ない、ということが一番だったと思う」(本文抜粋)

その後はこういった障がいを持つ方にお仕事をした、という経験談が語られます。
普段は車いすで生活している方、杖が必要な方、寝たきりの方等様々な方がいらっしゃいます。
中にはまともに読むのもためらうような内容もありました。

しかし健常者だって、障がい者だって、食欲や睡眠欲と同じように性欲だって当然に持ち合わせています。
今まで考えたことのない内容だったので、色々と考えてしまいました。

私は以前からこういった水商売をされている女性って本当に凄いなと尊敬していました。
なぜかと言うと、私じゃ絶対にできない仕事(仮に私が女性だったとしても)ですからね。
お金は稼げるもののその割には社会的な地位はべらぼうに低い。
悲しい社会だと思いませんか。

以上です。


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