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気分がいいことはそれだけで価値がある。いい気分をマネジメントするための3つの方法。

気分がいいことの価値。

うつ病になってわかったことがあります。それは、「気分がいい」ってことはすごく価値があるということです。気分がいいだけで人生が豊かになるし、実はパフォーマンスも上がります。
うつ病になる前は、それをやることにどんなメリットがあるのか、それが具体的に自分の成長にどう繋がるのかばかりを考えて行動していました。意味が見いだせないことはムダだと感じていたくらいです。
ところが、うつ病になって、それまで意味がないと考えていたことの中にも、自分の人生を豊かにしてくれるものがあり、それはすごく価値のあるものだと気が付くようになりまいした。
例えば、休職中にはじめたものにInstagramがあります。Instagramとは今さら感満載ですが、うちで飼っている猫の写真をアップしたらすごく楽しかったのを覚えています。猫たちの写真を撮っているとシンプルに楽しいし、きれいに撮れるとうれしい。この「うれしい」や「たのしい」という感情は、人生にすごく重要なのではないかと思うようになりました。以前の自分であればInstagramに写真をアップすることの目的や意味合いを理解できずに、絶対にやっていなかったと思います。
うつ病になり、休職し、仕事から離れて休んだことで、いい気分であるってことが、すごく価値のあることなのだと気が付くことができました。
さらに、気分がいいと集中力が上がります。前はすぐに集中力が切れてしまっていたが、気分がいい状態になるとすごく集中できるのです。
睡眠時間を削りながらハードに働いていたときは、とにかく仕事をやらなきゃいけないという脅迫感に支配されていました。睡眠不足も合間ってかなり集中力が落ちて生産性も下がっていたと思います。
復職後に、なるべく「いい気分」で仕事をしようと自分の気分をマネジメントするようにしました。その結果、すごく集中して高いパフォーマンスを出せるのです。これは自分にはかなり大きな発見でした。

自分の気分をマネジメントするための3つの方法。

気分がいいことに価値があると分かったので、どうやったら自分の気分をマネジメントできるか、そのときの経験を踏まえて考えてみました。

1.趣味を持つ。

自分が楽しめる趣味は気分のマネジメントには非常に重要です。自分だと、バスケ、写真。バスケはこれまでずっとやってきましたが、仕事が忙しくなって、1年以上行けていませんでした。バスケは自分でチーム作って運営していたくらい趣味としてがっつりやっていたくらいです。休職中にかなり久しぶりにいったらめちゃ楽しかったのを覚えています。
趣味を持つことでシンプルに気持ちはリフレッシュできるので、「気分のよさ」を維持するのにはおすすめです。

2.気分の変化に気付くトレーニングをする。

人の気分は、状況によって大きく変化するものです。その変化に気付くことができれば、仮にネガティブな気持ちになったとしても立て直すことができます。
しかし、自分の気分に気付くのは実は意外に難しいもの。なぜなら当事者である自分はその気分に飲み込まれている場合が多く、客観的になれないことが多々あるからです。
気分に気付くためにおすすめなのが、気分を書き出すことです。どんな方法でも構いません。紙でもパソコンでもスマホでもなんでも構わないので今頭に思い浮かぶ言葉をそのまま吐き出してみてください。そうすると自分の気分を客観的に捉えられるようになります。客観的に捉えられると、自分の気分をフラットにすることができます。
注意して欲しいのは、ネガティブな気分を否定してはいけないということです。ネガティブな気分を書き出していると、そのこと自体を否定して、こんなことを考える自分はダメだと自己否定のスパイラルに入ってしまうかもしれません。ネガティブな気分は体のSOSサインです。無理に否定してしまうと、すごくつらい状況になってしまう可能性があります。
私はevernoteというノートアプリに、今の気持ちをとにかくそのまま書き出していました。正直、「あの上司はクソだ」というようなこともそのまま隠さず書いていたくらい。ネガティブを吐き出しているときは怨念ノートみたいになっていることもありました(笑)
しかし、そうやって自分の気分を書き出すことでフラットな状態に戻ることができ、また「いい気分」を作ることができるようになります。

3.継続的にやり続けることを持つ。

簡単なことでもいいので、毎日何かを続けることが、気分の安定につながります。自分の場合はストレッチを毎日続けています。毎日続けることで生活のリズムが安定するし、続けていることが自信につながります。
自分はこれまで継続することが苦手でした。無謀な目標を立てて、目標達成が無理だと思うと、すぐにやめてしまう。それは、目標を達成することにフォーカスしすぎていて、続けることの価値を感じられていなかったからだと思います。
休職期間中にちょっとしたきっかけで始めたストレッチ。なにか目標があったわけではありません。しかし、毎日続けることで自分の気持ちが安定してきたのを感じました。自分なりのルーティンを持つことが気持ちの安定につながるのだと思います。気持ちの安定は、「いい気分」のベースになります。何か目標のために続けるのではなく、続けること自体に意味があるのです。