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鬱発症して、「休まないと駄目だ」と言われて色々休んだら鬱が悪化したっていう話

12月27日だっけな、中度のうつ病と診断を受けた。大学1年後半ぐらいからは、割とぶっ続けで何かをしていたが、あの生活に耐えきれなかったようだ。 大学4年の冬。「体が動かない」と友達に相談。結局動かなくなった。さて、どうしたものか。

なんでだろう、なんでだろう、みんなが普通にできること、俺が普通にできてたことが急に全部できない。頭も働かない。体が動かない。毎晩寝れない。次の日の朝の授業も行けなかったらどうしよう。卒業できない。怖いから寝ない。こんな感じで僕の頭の中は溢れかえっていた。

26日、気づいたら実家で市販薬を大量に飲もうとしてる自分がいて、ふと我に返って友達に電話。精神科にいった。中度のうつ病とのこと。その時の俺は、「いやお前(精神科医)に俺の何がわかるんじゃ」というような感情を持っていた。

ある友達からは、「うん、君のこと見てたけど、『あっ、鬱だ〜』って割とずっと思ってたよ」と言われた。おい、早く言え。いや、言われてたか。

精神科医、友人、学校の教授からは、「休む」ことをひたすらお勧めされた。このまま動き続けて、また死のうとしちゃったらどうするの、とのこと。まあ、確かに。じゃあ、休むか、とその場では思った。

でもなぜか納得がいかない。「...休む?」と思って、思い切って授業を休んでみた。普段から授業を休みたい時に休んでいた僕であったが、なぜかその時は、授業を欠席していることに納得がいかなかった。普段から授業を欠席しているといっても、もちろんその授業の最大欠席回数は超えることはあまりない。たまにはあるが。いや、たくさんあるか。とにかく、その時は納得がいかなかった。

次に、部活の練習を休んでみた。バンドメンバーに、「休みな」と言われて休んだのが最初。うーん。これも納得がいかない。なんなら、具合が悪くなっていってる気がする。休めば治ると思っていた鬱は、こうしてどんどん悪化していく。最終的に課題は提出できなくなり、授業に出席することが不可能になり、部活の練習にも行けず、更にはベッドの上から起き上がれない日が続いた。幸い、生徒数のほとんどが学内に住む大学であったため、仲の良い友達がご飯を作ってくれたりした。こうして、僕は大学のカウンセリングを初めて利用することになった。

カウンセリングでは、僕がどんなことにどの様な感情を抱いたか、ということを主に話していって、鬱になった原因を一緒に探っていった。どうやら僕は、「休むことができない人間」だそうだ。何かをしてないと気がすまない。

一方で僕は、「自分の好きなこと以外はできない人間」だそうだ。正直、厄介だと感じたが、思い当たる節は山ほどあった。本は基本併読。つまらなくなったら途中でやめる。友人とあるトピックについて白熱して話していても、すぐ気が変わることも、友人が求める以上に熱中して話してしまい面倒がられることもある。親には、門限を設定されていが、帰りたくないと思ったら帰らない。ゲームを禁止されていたが、ゲームがやりたかったからやる。そして、怒られる、の繰り返し。最近始めたギターも、好きだから始めたが、今は少しつまらない。でも、多分明日には、もしかしたら数時間後には好きと思っているはずだ。

好きなこと以外はできないといっても、「好きなこと」は年、季節、月、週、日による。なんなら1時間毎による。いや、もっとか。1分前に好きと思っていたことが、1分後には「面倒」という感情に変わっていることなんてざらにある。

おっと、ここで「気がころころかわる、浮気性な人間」だということも分かってきた。つまり、僕という人間を一文でまとめると、「好きなことはコロコロと変わるが、その時『やりたい』と思ったことのみをしたい人間であって、ずっと『その時感じるやりたいこと』をやっていなければ気がすまない人間」なのだ。なんて自由人なのだ、と思う。どうだろう、一般社会ではやっていけないタイプではないか。

カウンセリングで話したことについて、話を戻そう。カウンセリングでも、休むことを勧められた。「今は課題なんてやってる場合じゃないよ」と。「足を骨折しながらフルマラソンを完走しようとしているようなものだ」と言われた。プロが言うなら、とそれ以降の授業をできる限り多く休むことにしてみた。

カウンセラーに言われて休んだのに、心が軽くならない。なんでだろうか。ますます沼に陥った。わからない、わからない、助けて。そんな感情で過ごした2月。

教授達が優しすぎて、授業にほとんどいかず、課題とプレゼンをやり、passing gradeを頂き無事卒業。鬱状態のまま実家へ帰った。

言われたとおりに、休み続ける。バイトも始めない。寝たり、Youtube動画を見たりを繰り返す。気持ちはどんどん沈んでいく。

ん、まてよ?僕は、ふと気づいた。カウンセラーに「言われたから」休んでるのか、俺。休むのって俺が今「やりたい」と思っていることなのか。俺って何かをし続けないと気がすまない人間なんだろう。それも、好きなことをし続けないと精神状態を保てない人間なんだろう。元来、休むことは苦手な人間ではないか。鬱状態でさらに嫌いなことをやっているではないか。これじゃあいけない。

そうして僕は、創作活動に励んだ。歌をやっていたから、歌の練習、楽譜を編曲してみたり、ギターを始めてみたり。苦手だった本も読み始めた。先程言ったように、浮気性なので、5冊ぐらいをまとめ買いして、好きな時に好きなものを読む。飽きたらやめる。心が充実していく。生き返っていく。よし、前の俺が戻ってきた。

前の俺が戻ってくると、向上心は強い人間であるから、色々とやりたくなってくる。ずっとやってみたかったソーシャルカフェに向けても動き始めた。経営の勉強を始めたが、これがまた楽しい。ビジネスは大嫌いだと思っていたが、自分が好きでやりたいことのためだと思うと、楽しい。

僕は、就職活動なんかからは一番遠い人間だと思っていた。リクルートスーツ、気持ちが悪い。けど、就職活動も面白くなってきた。自分は、人の話を聞いて、自分の話も聞いてもらって、お互いが一緒に成長していくということが好きである。だから面接なんて、楽しくて仕方がない。あんなに自分の話を興味持って聞いてくれる人達は人事以外に中々いないだろう。

圧迫面接は嫌いだ。前回受けた面接は圧迫であったから、しどろもどろになっていたし、面接中にテンションが落ちた。なぜか通過してしまった。もう一度この面接を受けないといけないのか、とテンションが落ちる。

自分は、なんて自分勝手な人間なんだろう。自分が今したいことをし続けたい。こう思ってる人はたくさんいるはずだ。だけど、それを我慢してみんな生きてるんだろう。だけども自分はそれはできない。我慢すると鬱になってしまう。鬱になると、更に何もできなくなる。それであれば、自分勝手に生きて、精神を安定させて生きていくことが良い。この生き方で、この感性で面白いと思ってくれる人がいるはずだ。そう信じて、周りに合わせず、自由に生きていこうと思った、朝8時半。

こんな人間ですが、これからもよろしくお願いします。

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kana58kanaさんのイラストを使わさせていただきました。ありがとうございます。僕、絵には疎いので細かい理由とかは言えないのですが、なぜか見ててすごく落ち着いたイラストで、好きでした。イラスト内の人物は、書くことが好きで、今机に向かって何かを書いているのだろうか、と想像を勝手に膨らませてしまい、今回のテーマにマッチするなあと感じ(勝手にマッチさせてすみません)使わさせていただきました。二度目になりますが、ありがとうございます。


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