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肥満を考える

いぬとねこが健康であるように・・note49


 肥満=この話題は、飼い主様としても自分のパートナーが、肥満だとは他人には言われたくないという心理が働くようです。
 先日、大型犬の飼い主さんと話をしました。太り気味でしたので、体重をお聞きすると標準体重より5~10kgくらい上でした。
 しかし、飼い主様はさかんに「うちの子は太って見えるでしょうけれど、シャンプーをしたばかりなのでふんわり見えるのよ。」とおっしゃっていました。
 また別の大型犬の飼い主様も、その子は標準よりナンと!10~15kgも上なのですが、「うちの子はもともと骨太で骨格がしっかりしているから、太って見えるでしょうけれど、そうでもないんですよ」とお話ししていました。
 皆さん、自分のパートナーを太っているとは認めたくないようです。いや、ヒトにそれを指摘されたくないという感情がはたらくようです。「太っているのは分かっているわ!でも他人に言われたくない」という気持ちになるようです。
 私もそういう気持ちをもっていましたから、よく分かります。
 またある統計によりますと、飼い主様の1/3が愛犬・愛猫が肥満なのにそれを認識していないという調査結果がでています。
 
 しかし、敢えて言いますが、長生きの秘訣は一にも二にもなく痩せることです。
 もし、寿命を計る蝋燭(ろうそく)があるとすれば、太ることで長かった蝋燭をどんどん短くしていると考えてください。それほど太ることは「百害あって一利なし」と思います。
 なんと言っても、野生の動物に肥満体はいません。肥満していると補食され、淘汰されてしまい、自然の中では生きていけないのです。
 
 もう少し具体的に肥満の問題をあげますと、獣医さんの医療行為である「触診(しょくしん)」がやり辛くなります。
 触診という身体に触れて、病気を発見するという行為は、このデジタルな時代に随分アナログにみえると思います。
 エコーや血液検査、心電図など随分進んだ病気の発見方法がありますが、しかし触診は古典的でも意外に重要な発見方法なのです。熟練した獣医さんでしたら、お腹のところに手を当てて臓器の形状に触れてみると、そこで病気が発見できたり、健康状態が的確に把握できるそうです。 例えば、肝臓でしたら、「肝硬変」などを起こしていると感触が硬い感じになります。本来肝臓は鶏のレバーに代表されるような軟らかいものなのです。
 また、臓器にガンなどがありますと、臓器の形状が異質化します。本来臓器は楕円形のような丸みをおびたものです。しかし、ガンに浸食されますと、ゴツゴツしたものとなり、きれいな曲線をもったものではなくなってしまいます。それをベテランの獣医さんは触って発見できたりもする訳です。
 しかし肥満していると、脂肪が邪魔になって触診ができないそうです。すると、いくら名医にかかっていても早期発見を遅らせることにもなりかねません。

■肥満を原因とする病気
①関節の病気や椎間板ヘルニアなど・・重すぎる体重のため、関節に負担がかかるため
②肝機能低下・・肝臓に脂肪がつき始めると働きが鈍るため
③暑さ負け・・皮下の脂肪が熱の放散を妨げるため
④皮膚炎・・免疫が下がり、皮膚が弱くなり、湿疹ができやすくなる
⑤糖尿病・・肥満犬の10%は糖尿病といわれている

■肥満を治すための三箇条
①運動・・適当な運動をとることが一番自然なダイエットであることは、人間も犬猫も変わりありません。
②食事の管理・・おやつや人間食を与えていませんか? フードの量は適切ですか? 習慣的に量を与えすぎているかも知れないのでしたら、もう一度給与量を見直してみましょう。クプレラ『セミベジタリアンドッグ』はお勧めです。
③サプリメント・・サプリメントだけで改善は難しいのは人間と一緒です。現代の栄養学では、「酵素不足が肥満の原因である」と考えられるようになりました。
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 今回は「肥満の怖さ」を認識して頂きたく書きました。
 わたくし自身も亡くなった子でもっと痩せさせていたら、もっと何年も長生きしたのではないかしらという反省があります。ですから、皆さまにも同じ轍(てつ)を踏んで欲しくないので、恥を忍んで書きました。「痩せてるね~」は、健康な証拠かもしれません。

最後まで、お読み頂きありがとうございました。少しずつですが、継続して載せていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。