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夕暮れ時に、センチメンタル。

2010.4.30
浅草にて。

出来上がった写真を見てびっくり。

隅田川の水面に、夕暮れ時の空の色とネオンの灯りが反射して撮れた、奇跡の風景。
多分、フィルムカメラで撮り始めてから初めてうまく撮れたかも、と満足できた写真だ。

そして、同じ日に撮影した写真の中から、まだ建設中のスカイツリーを発見。

今まで私は、スカイツリーに3回登ったことがある。

初めて登った帰り道、一緒に行った男性から交際を申し込まれたのだけど、その一年くらい前に別れた彼氏(カメラを勧めてくれた人とは別人)の事が忘れらないからとお断りし、それっきりとなってしまった思い出がある。

それまで何度かふたりで会っていた人で、すごく優しくてシャイなこの人となら、穏やかな気持ちで一緒に過ごせるかもしれないと思い始めていた。だから、相手からしたら想定外の展開だったかもしれない。
でも、一方ではまだ別れた彼の事を引きずっている事は自覚していたから、まだ時期が早すぎたのだと思う。

そして、その別れた彼もまた、私と付き合い始めたのが離婚して一年も経っていない頃で、本人は吹っ切れていると豪語していたけれど、側から見ればまだ吹っ切れていないのは明らかな状態だった。

それを承知で付き合い始めたのだけど、彼のあるひと言 -彼に悪気はなく、私のそんなところが好きと言ってくれたのだけど、私にとっては辛い過去を喚起されてしまう言葉-が心に引っかかって、彼との距離がうまくとれなくなってしまった。

そんな気持ちを抱えている事を私は彼に話さなかった。だから、彼は私を信じられず、自分の気持ちを話せなかったのだと思う。お互い気持ちを伝える事を怠ったまま、彼からの連絡が途絶えて終わったのだった。

今だから、冷静に自分の至らなさを反省できているけれど、ちゃんと自分の気持ちを伝えて彼と向き合っていたらと後悔している。

今、こうして自分の気持ちを綴っているけれど、伝わらなければ意味がない。
本当に今更何を書いているのだろうと、成長していない自分に呆れるばかりだ。

#エッセイ
#写真
#カメラ
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#夕暮れ時
#東京スカイツリー


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