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【公開】SmartNews広告、大型アップデート後の配信実績

こんにちは!SmartNews広告運用チームの門脇 光熙 かどわき こうきです。

SmartNewsは、直近1年だけでも以下のような話題を提供し続ける今最も注目すべきメディアです。

  • 新型コロナワクチンの3回目接種が開始されたことに合わせ「ワクチンアラーム」で接種時期や接種施設の情報をお知らせ

  • 地図上の任意の地点でリアルタイムに降雨を予測する「雨雲レーダー」に関する発明で特許を取得

  • 過去最大級のエクイティ調達となる251億円の資金調達(時価総額2,100億円以上へ)

そんなSmartNewsへ配信できるSmartNews広告では、2022年2月8日、”広告配信アルゴリズムの仕様変更”という大きなアップデートがありました。

ソウルドアウトでは、アルゴリズムの変更に合わせて運用方法を一新。社内で運用しているアカウント全体でCPA(獲得単価)が30%改善という成果をあげています!

今回のnoteは、そもそもSmartNewsの配信アルゴリズムはどうなっているの?という話から、仕様変更後の運用のコツも交えて、アルゴリズムの攻略法についてご紹介します。

そもそもSmartNewsの配信アルゴリズムとは?

▍SmartNews AI

SmartNewsアプリを普段からご利用されている方は、ご自身がよく見る情報の類似記事を目にする機会が多いのではないでしょうか?

SmartNewsでは、アプリ内のビッグデータから、配信するユーザーを瞬時に選び取る「SmartNews AI」を採用。👇

”このSmartNews AIにより、「ユーザーが興味・関心のある情報」だけでなく「世の中で注目度や重要性の高い情報」や「ユーザーの興味・関心を広げる情報」もバランスよく提供していています。

ニュースアプリSmartNewsとは?

収集したデータをもとに、特定の情報を求めているユーザーを推測し、ニュース記事や広告の選定・表示がされます。

画像引用元:MEDIA GUIDE | SmartNews

広告運用のポイントは?

上述した独自のアルゴリズムを踏まえた、ソウルドアウトの運用方法をご紹介します!

▍CPCを安く抑えつつ、vCTR(クリック率)を改善していく

SmartNew広告は、他媒体に比べてCPC(クリック単価)を安価に抑えて配信ができるため、基本的に課金方法はCPC課金、入札方法は自動入札を推奨します。

リテール業界での配信結果(デモグラターゲティング)

その上で、まず見るべき指標はvCTR(クリック率)※です。オークションの競争力指標である広告品質を向上させるため、vCTRの改善から注力し、その後CVRに注力していきます。

SmartNews広告の基本指標は”Viewable”
Creative指標として用いられるClick RateはViewable(vCTR)を注視しています。

数日で変動するvCTRを維持するべく、ソウルドアウトでは、クリエイティブのPDCAを素早く回して短期間で”勝ちクリエイティブ”の傾向を掴みそのストックを確保する、という運用を心掛けています。

*社内のクリエイティブ制作体制に関する記事はこちら

▍最適化を進めるための2つのポイントを押さえる

💡ポイント① 日予算を多め(目標CPAの2~3倍くらいに)設定する
目標CPA(獲得単価)を加味して1日の配信金額が調整されます。キャンペーンの目標CPAに対し、その2~3倍の日予算を設定しましょう。

一方、目標CPAに対して日予算が少額の場合、最適化がうまくかからないケースがあります。ソウルドアウトでは、日予算10,000円以上を推奨予算として運用することを心掛けています。

*日予算10,000円以下では獲得0件で、日予算を10,000円に上げたことで獲得が増加した事例もあります!

日予算1万円以上の配信でCV数が安定

💡ポイント② 日予算と目標CPAに合わせてクリエイティブ本数を決める
ソウルドアウトでは「キャンペーン内の配信クリエイティブ本数=日予算÷目標CPA」という数式に当てはめてクリエイティブを配信しています。

例えば、目標CPA8,000円の商材で日予算¥40,000の場合、クリエイティブは5本を目途に配信して、vCTRの改善を行なっていきます。

この数式を踏襲していると、ご予算によっては、クリエイティブ配信本数が限られるケースもあり、”勝ちクリエイティブ”の検証に時間がかかってしまう、という大きな壁がありました……(しかし!)

新アルゴリズム (Cheaper Creative Exploration)とは?

冒頭で触れた新アルゴリズムの導入により、vCTRの高いクリエイティブが優先配信される最適化に変更。”勝ちクリエイティブ”に配信が寄るため、運用工数も削減されました。簡単にアップデート内容とアップデートに合わせて弊社で変更した運用を紹介します。

▍旧アルゴリズムとの違い

キャンペーン単位のオークションからクリエイティブ単位のオークションに変更。クリエイティブ単位でクリックや獲得を予測するため、新アルゴリズムでは、キャンペーン単位ではなく、クリエイティブ単位で最適化がかかります!

vCTRの高いクリエイティブに配信が寄るので、”勝ちクリエイティブ”が優先配信されるようになるのです。

これまでは、成果のいいクリエイティブでも、キャンペーン全体の効果に依存し、オークションに負けてしまうことがありました。しかしこれからは、成果が良いと予測されるクリエイティブは配信強化、成果が悪いと予測されるクリエイティブは配信抑制されるようになっています!

▍新アルゴリズムでは”配信クリエイティブ本数10本以上”の運用を推奨

ソウルドアウトでは、アルゴリズム変更前には目標CPAによってクリエイティブ配信本数を絞っていましたが、変更後には初動から可能な限り多くのクリエイティブを配信するようにしています。

1キャンペーンの推奨のクリエイティブ配信本数を10本以上と定め、運用に反映しています!

vCTRの高いものは継続、低いものは停止、また別のクリエイティブを開始といった具合に、高速でPDCAを回す運用で”勝ちクリエイティブ”の早期発見、優先配信に注力しました!

アルゴリズム変更に伴う、運用方針変更の成果は?

アップデートのあった2022年2月8日の前後2週間で、稼働していたアカウント(Standard Ads)40件以上の合算データをもとに、新アルゴリズム導入前(2022/1/25~2/7)と導入後(2022/2/8~2/21)のCPAを比較しました!

▍全アカウント合算のCPAは30%改善!

▼全アカウント合算のCPA(*2022/1/25~2/7と2022/2/8~2/21を比較)
¥1,091 → ¥766(*30%改善)

新アルゴリズムに合わせ運用方法を変更。クリエイティブのPDCAを早め、”勝ちクリエイティブ”の配信に注力したことで、vCTRが上昇、CPCが低下し、CPAは全アカウント合算で30%改善しました!

▍運用方法を変更し、CPA改善率が8倍!

また、新アルゴリズムリリースのあった2022年2月8日以降、推奨のクリエイティブ配信本数(1キャンペーン内10本以上のクリエイティブを配信)を導入したアカウントと未導入のアカウントの成果改善率(CPA改善率)の比較をしました。

推奨のクリエイティブ配信本数を導入したアカウントは、未導入アカウントのおよそ8倍の改善率に達しています。新アルゴリズムにあわせた運用で、リリース後わずか2週間で成果をあげていることがわかります!

一方、vCTRの高いクリエイティブに配信が寄るため、ご予算が少額の場合はvCTRの低いクリエイティブは配信金額も限られ、ほどんど配信されない場合があります。こういった場合の運用では、初動10本の配信で”勝ちクリエイティブ”の傾向を掴んだあと、先ほどご紹介した”目標CPAに合わせた配信本数”に徐々に減らしていく運用をしています。

成果改善率(CPA改善率)

*クリエイティブの均等配信をしたい場合は、キャンペーンの優先目標を「インプレッション数」にすることで、vCTR指標に基づかない均等配信が可能です。

必ずしもvCTRの高いクリエイティブが獲得に繋がるとは限らないため、クリック後のCVも加味した運用調整が引き続き必須になります。vCTRは、あくまでも成果改善の”入口”です。ソウルドアウトでは、vCTRの改善を加味しながら全体の運用改善を日々心掛けています。

さいごに

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

今回は主に運用におけるTIPSのみでしたが、ソウルドアウトでは、クリエイティブやLPについても日々検証を重ねています。

スマニューのクリエイティブについては別のnoteにてまとめているので、気になる方はご参照ください!

【執筆:門脇 光熙】

*ソウルドアウトでは、SmartNews専属チームがサポートさせていただきます!

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