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コロナ騒動、息子の悔しさとそこからの成長記

息子氏が荒れている。
緊急事態宣言セカンドステージがはじまり、「とりあえず部活動1ヶ月中止」と学校(だか八王子教育委員会だか)が判断したため。

はぁ。。

まぁいまの騒ぎようじゃそうなるわな。
と思ってしまう自分もいる。

しかしその思いは、納得性皆無でとてつもなくネガティブな諦めからの想いである。

我慢?はい。大事でしょう。局所的には。


でも「国民総我慢」必要あり?知性と想像力のない大人からの押し付けでは。
彼らの青春を奪う権利があるのか?

剣道部部長兼主将の息子、以下にご立腹。

「部活動に中止・縮小の動き」
→騒ぎすぎるもんだから、どこかが中止とすれば、“空気的に”、“万が一感染したら叩かれるから責任回避的に”、右へ習えでしょ。

「他校試合中止」
→意味わからん。となりの中学との対校試合なにが違うの。大人が怖がってるのはわかるけど、授業みたくマスクして、なんならフェイスシールドして離れたところでみててくれるだけでいいのになんでダメなの。

「千葉県、部活を90分以内に」
→なにそれ。90分なら防げるの。120分なら危ないの。

ごもっとも。
どなたか、“大人の事情”以外の、彼ら世代に納得できる答えかたがあるというひとはわたしにそっと伝授してくれるととても助かる。

中2の息子だってわかってる。
「剣友会は中止になるのわかる。だって、○○会長とか80歳だし、お年寄りだらけだもん。それはリスクあるから仕方ないと思う。」

そして息子は怒りと憤りで、
畳み掛けてこんなことを言った。

「子供は重症化リスクが低いってことで授業は継続するのに、部活動は中止ってことは、
授業は大事だけど部活は不要不急って思ってるってこと。
そんなのぜったいおかしい。
体力つけたり、
礼儀作法や上下関係学んだり、
スポーツマンシップ、
チームワーク、
フェアプレイとか学べなくなるんだよ。
これがなんで大事じゃないの。」

おまえのいう通りだわ。

自分の保身ばかり考えて、
できない理由を探し、
できる方法を考え尽くすことなく、
いつ終わるかもわからないウイルスや、
(緊急事態宣言だした)政治家の責任にすげかえる大人たちが多いのが全て悪い。

どの大人が悪いってんじゃなく、
個別対処を押さえつける、
白か黒かだけで、他のグラデーションもあることを考えようとしない想像力が死滅した大人たちが多いんだと思う。

そんな「ディストピアに居続けることを自分に許可してしまっているオトナたち」が。

まぁ、父(私)はそんなダサい生き方をしたくはないとは思いながらも、
おまえのために教育委員会に殴り込んでタックルして部活再開にひっくりかえすほどの力もないのだ。🙇‍♂️😢一緒に悔しがってやることしかできん。

前回の緊急事態宣言下での1年生の入学。
部員が来なければ廃部だったところ、一人で部員募集ポスターを作って、学校中に貼った。
結果、6人の部員が入った。

そんな頑張りが、以後、部長に選ばれるきっかけとなった。

また、自分が中1で剣道を初めてやったときの、中3の部長がとてもかっこよく見えたらしい。
ああなりたい、だから練習したい。
1年が入らなきゃ廃部。
だから頑張った。

顧問の先生も、
「コロナ禍で剣道部がここまでこれたのは西村くんのお陰だ」と言ってくれたそうだ。
でも、自分だってまだ初心者のうちで、初段を取ったばかり。もっと上手くなりたい。
剣友会で5期上の元部長大学生OBにも、
「ほんとにはじめたばかりなの?きみ、センスあるよ」とも言われた。
まさにこれからだ。

しかし・・本格的な部活が夏からだった1年生たち。経験者も一人だけ。
夏以降も、感染防止のため?時間短縮で、防具の付け方、基礎トレ、試合、など全ては収まらない。

いまだに数日空くと防具の付け方もままならない子もまだいるようだ。
「こんなんじゃ、剣道の楽しさ、面白さを知る前に1年は諦めてしまったり、退部しちゃうかもしれない」と、息子は焦っていた。

でもまぁ・・他校もみんなそうだから、また再開できてから頑張るしかないな、と慰めることしかできない。

そして息子が言った次のことばに、
くやしさの先で「悟った」ような、
大きな成長を感じた。

「春までできないとかになったら、
練習不足を取り戻すのが精一杯で、
もう自分も受験になるし、
これ以上剣道で強くなるのは無理かも。

でも、○○先輩(元3年のあこがれ部長)や、
剣友会の○○さん(5期上の元部長大学生)に恥ずかしくないように、
部を存続させるところまで頑張りたい。
先輩たちもだし自分もだけど、自分の部活が無くなったなんてことになったら、悲しいから。

1年たちにもそんな話をして、気持ちを保ってもらいたい。○中剣道部の歴史を終わらせないで、次に繋げてくれって。」

😭😭😭おまえってやつぁ。

こんな不条理のなかでも、だれから言われるでもなく自分なりの決意をしつつも、

そこはやっぱり、若いなりのストレスでイライラとわだかまった息子を連れ、正月飾りを近所のパークセンターへ。

今年はどんど焼きもないが、かわりにお炊き上げをやってくれる。
イベントはないが、毎年行う正月のお清め、感謝の気持ちを天に送り届けるという気持ち、
こころの在り方こそが大切なのだ。
燃えるごみで出すのとは気持ちのポジションがまったくちがう。

古来から継承された祭りのように、OBへの感謝を後輩たちへ繋げることができますように。

すべてのわこうどよ。
今のおバカなオトナ社会を許してくれ、
十把一絡げに今しかないそれぞれの青春を我慢させてしまって。
それでも腐らず、ひねくれず、いましかできない学びを探し得て、いまのオトナより知性あるオトナに成長しておくれ。

去年部長に指名されたときの決意表明も、貼っておこう。

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