「なんかこれ、良いなぁ…」と思うことがある。

某スーパーで買い物をしていると、店内の放送やBGMがコロコロと変わる。

耳を済ませていると、ビートルズの『HELP‼︎』に変わった。

どうやらこのスーパー、混雑し始めるとこの曲が流れるようだ。

詳しい事情を知っているわけではないが、レジが混み始めると流れていることから、文字通りヘルプを呼んでいるに違いない。

私個人の感覚だが、「ヘルプお願いします」と言われるよりも、せかせかしてなくて良いなあ、と思う。

もし私がレジに並んでいて、「レジのヘルプお願いします」と言われてしまうと、何だかちょっと申し訳なくなってしまう。

音楽でそれとなく援護を呼んでくれれば、罪悪感は少なめである。

あと、ビートルズ効果か（？）なんとなくマイルドな雰囲気だ。
他のお客さんや店員さんはそう思っていないかもしれないけれど。

こういうちょっとジョークっぽい要素を含んでいる工夫、大好きだ。

きっとこの光景は、直接的に意見を言わず、婉曲的な表現が多い日本だから見られるものなんだろう。

そういう婉曲的な表現を好む日本人ならでは(？)の工夫を目の当たりして、ちょっと嬉しい気持ちになった。というか、すごく安心した。

…まあ、使っている曲はビートルズなんだけれども。